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2003ワールドカップモーグル猪苗代大会 観戦記

2月14日
 出張から帰ってきて、そのまま卓球の練習を2時間。帰宅して風呂に入った後、荷物をまとめて猪苗代へ出発した。いつもならスキーなのだが、今回はワールドカップモーグルを見に。去年も見に行こうと思っていたのだが、結局直前に挫折してしまったが、今年はやはり上村愛子の応援に行かねばなるまいということで一人にも関わらず出発。
 3時間半後の午前3時、リステルスキーファンタジアに到着。徹夜組とかで駐車場がいっぱいかと思ったが数台しかいなかったため、拍子抜け。ともあれ仮眠。さすがに一人だと車中でものびのびと寝られる。
 この時期の猪苗代にしてもかなり暖かく、エンジンを切っても寒くなく、過ごしやすかった。
2月15日
 6時40分にふと目が覚めると、回りの人達が動き始めていたので慌てて起き出す。知らなかったのだが7時に開場だったので、そのまま入場し、リフトに乗って会場へ。さすがにまだほとんど観客はいなかったが、それでも少しでもいい場所をとろうとしていた人達がいた。こちらは一人なので場所取りしても仕方ないと思い、第一エア台まで上ってみた。さすがに登るのはかなりしんどいのだが、斜面を見てみると、凄い壁!と思うほどではなかった。斜面のこぶもたいして深くないように見えたし(この考えが間違いなのは後に分かるが...)。ただ、表面はかりかりのようだ。かりかりのコブ斜面なんてこわー。
 猪苗代にしては暖かいとはいえ、マイナス3、4℃はあろうか。じっとしていると寒い。うろうろ歩き回って観戦場所を探す。第一エア台下か、第二エア台の横か、第二エア台の下か、ゴール地点かと迷ったが、結局選手が出てくるゲート前に決定。まぁうろうろしているうちに他の場所を増えてきた観客に取られてしまったためなのだが。
 9時からコーチ、選手のインスペクションがあり、その後公式練習。公式練習でも3D系のエアが見れたりするが、その度に観客からどよめきが起こる。そんな中、上村愛子が降りてきて、コーチと打ち合わせをしたり、エアのポーズ(ヘリコプターと思われる)をしてみたりという場面が見られたのだが、残念なことにこちらからは背中しか見られなかった。
 で、最初はこぶが浅いんじゃないの?と思ったのだが、この公式練習の間にどんどん深くなっていっているのがよく分かった。これでは女子の最後の方はきついだろうなぁ。
 このころになるとかなりマスコミが集まってきているのだが、その中に見たことのある顔が...あれはケーブルテレビのモーグルで解説をしている原大虎じゃないのか?現地で知り合った人に聞いてみたが知らない、と言う。でもあの顔そうだと思うんだけどなぁ?と思っていたがやはりそうだった。
 公式練習が終わると、「ショーケース」。まぁ選手紹介なのだが、男子は第二エア台から派手なエアを決めて降りてくるのがかっこよい。女子の方は単に降りてくるだけなのでいまいち地味なのだが。あと、選手紹介と降りてくる選手が合ってないときもあったし。
<一部選手紹介>
 (ビデオから画像を切り出したのでちょっと画質が悪いです。)

 言わずと知れた上村愛子。体調不良のためか結果は散々。
下の写真はショーケース後の、唯一顔が見られた瞬間。


 カリートゥラー(ソルトレイク5輪金メダリスト、02、03世界選手権優勝)
女子モーグル界の女王。今回は予選12位から逆転で優勝!


 ヤンネラハテラ(ソルトレイク五輪金メダリスト)
IDoneスキー使用。


 トラビスキャブロウ


 ミッコロンカイネン(02、03世界選手権優勝、01ワールドカップ総合王者)
観客の人気がすごかった。呼びやすいからかな?
 で、いよいよ男子の決勝からスタート。さすがに男子は迫力が違う。エアの高さ、派手さ、滑るスピード。どれをとっても生の迫力は凄い(といっても一番下の方から見ているのだけど)。あのこぶ斜面をどうしてあんなスピードで滑ることができるのか不思議だ。切り返しも速いし。
 声援は、地元出身の附田雄吾は当然として、ヤンネ、ミッコあたりの人気が高かった。
 女子の決勝は、スピード、技ともにさすがに男子と比べると見劣りする。上村愛子登場の時は里谷に比べるとかなり盛り上がったが、結局第二エア台手前の深いコブでバランスを崩してコースアウトしてしまった。得点が出るとダッシュで消えてしまい、こちらは唖然...

こんなアクシデントもあり。
 全て終了した後は、Jスカイスポーツの収録している後ろを冷やかして(写っているかも?)駐車場に向かった。帰りは大勢の観客が踏み固めてつるつるになったバーンを歩いていくのだが、これが怖い!途中に張ってあるロープにつかまり恐る恐る降りる。翌日からしばらく脛が筋肉痛になってしまった。
 結局、残念ながら上村愛子の活躍は見られず、なんか疲れだけが残ったまま猪苗代をあとにした。帰りの運転は眠くて眠くて仕方なかった。
 次に見に行く時のために、観戦アドバイスを書いておく。
(1)折り畳み椅子があるとよい。待っている間立っているのは疲れるし、地面に座るのは冷たいし。
   小さい脚立なら後ろの方からでも見えるのでなお良い。
(2)スコップがあると良い。コース脇の観戦スペースは足下が悪いので、自分でスコップを使って足場をならすと立ちやすい。
(3)ショーケース前は全選手が第二エア台下に集合するので、この横にいると至近距離で選手が見られる。しかし、競争率は高い。
   選手の顔を見るのなら、今回僕が陣取った辺りがいいかな。
   リステルの観客席は下から見て右側にしか無いので、練習中やレース中はあまり選手の表情が見れないのが不満だ。
(4)服装はやはり舐めてはいけない。街中感覚で、薄着でジーンズでスニーカーの女性がいたが、スニーカーやジーンズが濡れて非常に寒そうだった。スキーウェアは最低条件だが、中にもミッドレイヤーを着た方が良い。くつは僕はGORETEXのトレッキングシューズを履いて行ったのだが、これでも足下が滑る。スキーブーツやボードブーツの人も多かったが、スキーブーツは疲れそう。


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