鼓膜形成術について

 

術前検査 H15年7月14日
耳鼻科で受診を受け その後指示通りに検査にまわる

採血 採尿 心電図 心エコー 呼吸機能検査 胸部レントゲン 

小児科で全身状態を診察してもらう

環軸椎回旋位固定の事があるので 整形外科も受診する
今回の手術麻酔は気管内挿管になる
首の骨がまっすぐでないまあちゃんにとって 挿管はかなりむずかしいものになるらしく 毎回手術のたびに先生から『慎重に行います』と言われている
今回の病院での手術ははじめてなので 麻酔科の先生もかなり心配されているという話を伺う
手術時には 各科が待機してくださるそうだ

耳鼻科で手術の説明を受ける

手術名    鼓膜形成術

病名     左耳慢性中耳炎または左耳鼓膜穿孔

麻酔     全身麻酔

手術内容  鼓膜穿孔縁を切開し鼓膜の裏に 自己の皮下組織を移植して
        鼓膜を形成する(皮下組織は耳後部から切開して採取)

合併症    鼓膜穿孔の残存
        皮下組織が正着しない場合穿孔が残る→再手術

        味覚障害 内耳麻痺 内耳障害

その他   血液製剤(加熱処理済み)の使用

この手術は100%の成功率ではないという話を伺う ただしその際でも消炎後に再手術を受けることで100%に近くなるということ…
血液製剤を使うことへの説明
手術当日は絶食 尿管はつけない

麻酔科は後日改めて診察を受けることにする

術前検査 麻酔科 平成15年7月22日
麻酔科としての問題点

@ 呼吸機能の問題
A 心臓の弁膜症の問題
B 頸椎のずれの問題

一番の問題点は 呼吸機能にある
呼吸機能検査の結果 換気能力が60lしかないので手術中のトラブル 術後に肺炎などを起こす可能性がある
手術当日 風邪症状があれば 即刻中止にすると言われる

鼓膜形成術  平成15年7月25日 実施 
7月24日

(前日入院)

麻酔科の先生と話し合いをする
気管内挿管時の問題点や対応について説明を受ける
夕食以後絶食 あした朝午前8時以前は絶飲
術後の状態次第ではICUに入る可能性もある
7月25日

(手術当日)
 

10時          点滴開始
             耳鼻科の診察を受ける
16時30分      手術室に行く 手術開始
18時30分      手術終了 

気管内挿管が困難だったので内視鏡を使って行った
手術自体は成功 あとは術後の様子次第…
7月26日

(術後1日目)

耳垂れが出る→感染を起こしているので抗生剤の投与
血中酸素があがらないので 胸部のレントゲンを撮るが
心臓 肺その他に問題は起こっていない
7月27日

(術後2日目)

耳垂れは止まるが感染はおさまっていないので点滴
調子がよければ 28日に退院予定
7月28日

(術後3日目)

診察の後 退院する

低音が響くのは 血液製剤が入っている状態だから…
今後 鼓膜として貼った組織部分に血流が発生して段々
厚さがうすくなってくることで鼓膜としての役割を果たす
お風呂 洗髪→許可

8月4日 
術後検診
張り合わせている部分は いまの所異常は見られない
感染はまだ続いているので 点耳薬を続ける
8月27日
術後検診 
術後の部分に再度穴が見つかる…
うまく結合出来なかった部分であり 今後は外来で治療を
しながら様子を見る事になる
9月20日 19日から耳垂れが出始めたので 受診する
術後の傷部分が感染を起こしているということで抗生剤の
服用と点耳薬を3日間使う事にする

洗浄消毒  培養検査実施

薬 タルビット 1日2回
  フロモックス小児用 顆粒 1日3回食後

9月25日 前夜激しい耳の痛みを訴えたので 受診する

前回の培養検査の結果が出ていた
MRSA++

洗浄消毒  タルビット直接注入

薬  タルビット 1日2回
   耳科用 ホスミシンS  1日2回

痛みの原因は特定できないが 痛み止めを服用しても効果
がない場合はCT撮影を行い内部を検査する事にする
MRSAに関しては これ以上菌がつよくなっていくようなら
入院で点滴治療にする

10月23日 耳垂れも落ち着いているので カメラを使って耳の内部を
見せてもらう
前回 空いていた穴は今回感染したことで塞がったそうで 
鼓膜はきれいに再生していた

一部組織の薄い部分もあるので しばらく経過観察をして
行くそうだ…

平成16年

3月1日
10月以降も耳垂れを繰り返す
移植した皮膚がうまく再生出来ていないようで小さな孔が
あいている状態
まだまだ落ち着くのに時間がかかりそうだ…
6月7日  鼓膜形成の術後は一応落ち着いたようだ
まだ 一部再生出来ていない部分があるがこのまま経過観察
をすることにする
9月13日  術後落ち着いていたように見えていたが 再度穿孔が見つかる
今後 しばらく様子を見ていくことにする
12月13日 穿孔再発 小さな穴なので大きな支障は起きないということ
平成17年2月 穿孔はふさがらないが しばらく様子を見る事にする
耳垂れが時々出るが長くは続かない
平成17年7月 鼓膜の状態は落ち着いている
外耳炎のため イソジン消毒…
平成18年7月 術後の経過はいいようだ
右耳の聴力が落ち始めているらしい
平成18年8月 右耳滲出性中耳炎による聴力の低下