漏斗胸エクササイズ

 

漏斗胸エクササイズ

漏斗胸を持つ子ども達はしばしば姿勢が悪い傾向にあります
漏斗胸の典型的な姿勢といえば肩が前に垂れ下がり 背中は猫背。
この姿勢により漏斗胸が実際より悪く見えることがあるのです。
つまり 漏斗胸の緩やかな子どもでも姿勢が悪いと言うだけで深刻な漏斗胸見えると言うことです。この悪い姿勢が実際に漏斗胸の進行を進めるかどうかは確かではありません
目的

このエクササイズプログラムの目的は子ども達の背中をまっすぐに伸ばし肩を後ろに引き良い姿勢を作ることです
テクニック

初めのステップは子ども達と保護者が協力関係を作ることです。両者がこのエクササイズをする動機付けをしない限り時間を無駄に過ごすことになりかねません。
鏡の前でエクササイズをさせ 姿勢を正すことでどれくらい胸がよくなって見えるかを自分で確認させるとよいでしょう
エクササイズ1

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手を頭の後ろで組みます。まっすぐに正面を見たままでしっかり両肘を張ります
この姿勢は胸を精一杯前に突き出すことができます。
次にお尻から体を前に地面と水平になるまで曲げ 1,2と数えてもとの状態に体を戻します。このエクササイズをしている間 肘は初めの張った状態を保つことが大切です
また 首も前に曲げずにまっすぐの状態を保ちます。 これを25回くり返します。
目的は背筋を伸ばし肩を後ろに引くことです

エクササイズ2

★腕立て伏せを25回します

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★床に両手を水平に広げ仰向けに寝ます 小さな重しを持ち腕を伸ばし胸が真ん中で両手が合う位置まで持っていきます。このエクササイズも25回行います

エクササイズ3

      

肩を後ろに張ったままで出来る限り深く深呼吸します。
胸を前に突き出してなるべく長く息を吸い込みます。このエクササイズでも胸を張り肩を後ろに張った状態で20回行います。

このエクササイズはすべて行っても10分もかかりません 保護者が子どもを励まして朝起きてすぐと寝る前に行うように促しましょう

このようなエクササイズは深刻なレベルの漏斗胸を治療する事にはなりませんが 姿勢が悪いとよい手術結果でさえもよく見えないことがあるのです。 

                    漏斗胸エクササイズ 病院で頂いた冊子より抜粋しました