吸引戦隊カービィファイブ
〜お次の敵は?〜
前回の荒っぽいあらすじ
はあぁーい。カービィだよん。ボクがあらすじを言うね。
アドちゃんがボクの家にいたんだよね。でもでも、アドちゃんじゃなかったんだよ。いや、アドちゃんだけど、アドちゃんじゃないの。うーん・・・言っててわけわかんなくなっちゃった。
前のお話を読んだらわかるからね。
それでね、それでね、アドちゃんが絵を描いて攻撃してくるの。ボクの家の中でだよ。やめてほしいなぁ・・・。
だけどね、うめぼっちとくさもっちとキービィのおかげでね、アイスドラゴンとスイートスタッフをやっつけることができたんだよ。
今度はね、Mr、ブライトとMr、シャインなの。相手が2人だからジョーといっしょに戦えるんだ。嬉しいなぁ・・・。
あ、ひたってる場合じゃなかったね。しっかり戦わないと、またジョーに怒られちゃうよぅ・・・。
「おい、餅。」
「その呼び方、やめてってば。」
「相手の攻撃方法は何だ?」
「えっ、知らないの?」
「俺はスーパーデラックスときらきらきっずにしか出たことねーんだ。」
「あっ、そうか。あの敵はカービィ2と3に出てたからね。おてんと様の方は火の玉出して、お月様の方はカッターを落とすよ。あとね、タッグ攻撃があってね・・・きゃっ!」
いきなりMr、シャインが体当たりをしてきました。
「のろのろしゃべるな!タッグ攻撃が何だって?」
「えぇーとね、えーと、えーと・・・」
いきなり攻撃されて混乱状態な上に、間髪入れずにMr、シャインが突っ込んでくるのでカービィはそれをよけるだけで精一杯です。ナックルジョーの質問に答えられるわけがありません。もちろん、ナックルジョーも攻撃をよけなければなりませんが、全然余裕でゲームボーイをしながらよけられそうな感じです。
「えーと、えーと・・・た・・・タックは能力コピーのヘルパーで・・・」
ついに、自分でも何を口走っているのかわからなくなってきた様です。
「もういい!おい、月!てめーのせいでわけがわからなくなったじゃねーか!」
そのままMr、シャインめがけてジャンプをし、また片手で動きを封じました。そして、床にたたきつけます。カービィの家の床には、見事な月型のへこみが出来ました。
「おい、餅!こいつ食え。」
「えー、ボスは食べれな・・・むぐっ・・・」
ナックルジョーはごみを捨てるかの様に、カービィの口の中にMr、シャインを押し込んでしまいました。
「げほげほっ、ひっどーい!のどにつまっちゃうじゃない!」
「お前に限ってそれはないだろ。これでタッグ攻撃は出来なくなったな。」
そう言って、Mr、ブライトの方を見て薄く笑います。すると、次の絵を描いているアドが口を開きました。
「タッグ攻撃でなくともあの攻撃が出来る様にしておいたぞ。」
「あんだと!?おい、餅!どーゆー攻撃なんだ!?」
「えーとね、画面全体が光ってね、その光に当たると炎に包まれちゃうの。でも、お月様の欠けてるとこに出来る影に入ってると大丈夫なの。」
「でも、月はいねーんだろ?つまり、画面全体に当たり判定ありってコトだな。」
「えーっ、やだよボク。焼けたくないよぅ。ボクのすべすべの肌が・・・」
「てめー、何で月食っちまったんだよ!」
「ジョーがボクに無理矢理食べさせたんでしょー!」
「この俺に口答えするつもりか・・・?」
「あ、そーゆーわけじゃなく・・・」
「かびちゃん、攻撃が来るよ!」
「え・・・?」
外からは、カービィの家の中が光るのが見えました。
「かびちゃん、大丈夫!?」
キービィ達は、間一髪、家の外に逃げたので無事でした。キービィはスイートスタッフが入ったなべを抱えています。
「何でボクよりカレーなべの方が大事なのさーっ!」
焼けた煙と怒った煙を頭から出しながら、見事な小麦色になったカービィが走ってきました。まだ、ぶすぶすと音をたてています。
「いや、それは・・・それよりジョーは?」
「あ、そう言えば。ジョー、どこー?」
「よっ、と。」
いきなりカービィの口の中からナックルジョーが出てきました。
「ぅわっ、ジョー、どこから出てくるのさ!」
「あー、気持ち悪りー。」
「気持ち悪いなら勝手にボクの口の中に入んないでよぅ!」
「焼けるよりはましだからな。」
「かびりん、口の中に入られたのに気がつかなかったの?」
「うん、気がつかなかった・・・」
「そんなことはどーでもいい。おい、餅。耳貸せ。」
「えーと、ボクの耳はどこだっけ?」
「もういい。これから俺の言う通りに動け。まず・・・」
しばらくして、カービィはうなづきました。
「うん、わかった。でも、ホントに大丈夫?今度焼けたらボク、外がカリッとして中がトロッとしたたこ焼きみたいになっちゃうよ。」
「かびくん・・・おいしそー・・・。もっかい焼けてみてよ。」
「えっ、やだやだぁ。食べないでよぅ。」
「来るぞ。」
ナックルジョーがそう言うのと同時に、Mr、ブライトが突っ込んできました。
「きゃっ!」
カービィはジャンプでそれをかわしました。そして・・・
「ストーン!」
どすんっ!
Mr、ブライトは、姿が見えなくなるぐらい地面にめりこみました。なんとか地面から出ようとしますが、ストーンカービィが邪魔で出られません。
「ジョー・・・ホントーに大丈夫なの?焼けない?」
「ストーンに変化してる時は無敵なんだろうが。」
「あっ、そうか。なんかさ、虫がテーブルの上に来た時にお茶碗でふたしたみたいだね。」
カービィのストーンの効果が消えた時には、Mr、ブライトは呼吸困難で気絶していました。カービィは、「ついでに、おてんと様も・・・」と、言って飲み込んでしまいました。
「やったね、ジョー!ボク達勝ったよ。」
「ま、当然の結果だな。」
すると、絵を描き終えたアドがカービィ達の真正面に立っていました。
「Mr,ブライトとMr,シャインも敗れたか・・・しかし、外に出たのは好都合だ。こいつは、空中戦を統べる者だからな。」
そう言って、キャンバスを掲げます。そこに描かれていたのは・・・・・・
「・・・クラッコだ!」
「どうしよう・・・ボク達飛べるけど、クラッコの動きについてくほどのスピードないよ。」
「俺も空中戦は苦手だ。」
「よーし、こーなったら・・・まだ戦ってない、ソービィ!君が行くんだ!」
「えっ、待ってよ。ボク飛び道具も持ってないよ。」
「いってらっしゃ〜い。」
ソービィはカービィ達4人に前へ押し出されます。
「きゃーっ、やっだぁ!行きたくないよぅ!」
「ここで活躍しないと、ソービィファンがさ、がっかりするよ。」
「えっ、ボクのファンいるの?」
「知らな〜い。」
「やだぁぁぁっ、いないかもしれないファンのためになんか戦いたくないーっ!」
「ソービィ!今のセリフはいたかもしれないファンの人に失礼でしょ!」
「ジョー・・・助けてよぉぉ・・・」
「行ってこい。」
「はい・・・」
とぼとぼという効果音をたてながら、ソービィは前に出ました。