吸引戦隊カービィファイブ
〜VSダークマター〜

 

前回の荒気味なあらすじ

やったぁ♪カービィ64発売〜♪シャンパンでも開けて祝おうかなー・・・あ、ハイパーゾーンに突入したんだって。お祝いどころじゃないよ。ふぇ〜ん・・・でも、メタナイトといっしょだから、嬉しいな〜♪・・・え、あらすじになってないって?ボク、あらすじをしゃべってたのぉ?・・・。ま、いーかぁ♪

 


「きゃっ!」

メタナイトはうまく着地しましたが、カービィは顔面から床に激突しました。

「ふぇぇ〜・・・い〜た〜い〜・・・・・・・・・真っ暗だね。」

「油断するなよ。どこから敵が来るかわからんからな。」

「大丈夫〜♪メタナイトといっしょなら、油断しまくっても、おっけ〜♪」

「貴様・・・真面目に戦う気はあるのか・・・?」

メタナイトは剣を構え、カービィにじりじりと近寄ります。カービィは両手で剣の刃をはさんで押さえてます。

「ひー・・・怒んないでぇー・・・ちょっとふざけただけじゃんかぁ・・・」

「敵の本拠地に侵入して、ふざける奴がいるか・・・?」

「ボクが第1人目とゆーコトで・・・」

いきなり、奥からビームが飛んできます。

「!?」

「きゃあ!」

カービィとメタナイトは後ろに跳んで、かわしました。

「ここから先は通さんぞ・・・」

「あ、人型ダークマター!『2』で出てきた奴だね。ティンクルスター、こいつと戦ったコトないのに、よく書く気になったなぁ・・・」

「通してくれないのならば・・・実力行使するまでだ!」

メタナイトは先手必勝と言わんばかりに、ダークマターに斬りかかりました。ダークマターも剣を取り出します。2本の剣がぶつかり合い、火花が散ります。

「きゃ〜、メタナイト、かっこいい〜♪」

「お前も戦え!」

「あ、そっか。カービィ、突撃〜!」

カービィはダークマターに向かって突進しました。そして、飛びかかります。

「メタナイト、離れて!」

メタナイトはダークマターの剣をさばくと、後ろに跳びます。カービィはダークマターをつかんだまま、高く跳び上がります。

「いづなっ・・・落としぃ!」

ダークマターを床に叩きつけます。カービィはメタナイトの横まで後退しました。

「う〜ん、この技決まると、気分いいな〜♪」

「だが、攻撃力は見た目ほどないんだろう?これで安心していては・・・」

数本のビームが飛んできます。

「よけろ!」

「わかってるよぅ!」

2人は左右にわかれてかわしました。

「不意打ちのタイミングはまあまあだが・・・攻撃の後は隙だらけだな!」

メタナイトは剣を大きく振り上げると、思い切り床に突き刺しました。その前方に竜巻が発生します。

「・・・」

ダークマターは剣を横にはらい、竜巻を切り裂いてしまいました。

「あーっ、それはずるい!ボク、その技はガード不能なのに・・・」

ダークマターはカービィの方を振り向き、向かってきました。剣の周りには、バチバチと電撃が発生しています。

「え・・・きゃーっ!?」

カービィはダークマターの横を転がるようにしてかわしました。その勢いで、メタナイトに向かって走ります。

「あーっ、びっくりしたーっ!」

「敵に背中を見せるな!」

「ふぇ?」

ダークマターの剣からビームが発射されます。

「きゃーっ!?」

「このっ!」

メタナイトは剣の平地でビームを受け止めました。しかし、攻撃力に耐えきれず、剣はまっぷたつに砕けます。ダークマターは剣を振りかざし、斬りかかってきました。

「ちっ!」

メタナイトは白刃取りをします。

「メタナイトの剣が折れちゃった〜・・・どーしよー・・・あ。」

カービィはまたダークマターに向かって突進します。

「メタナイト、今度はそのままっ!」

カービィはメタナイトとダークマターの間に跳び込みます。

「ファイナルカッタぁ!」

カービィはカッターを振りかざし、ダークマターの剣の柄の部分を斬り上げます。ダークマターの剣が空中に舞います。カービィは剣をつかみ取りました。

「メタナイトっ・・・パース!」

カービィはメタナイトに向かって剣を投げました。メタナイトは剣を受け取ります。

「はぁっ!」

メタナイトはダークマターに突進しながら剣を横に振るいます。メタナイトがダークマターと交差し、突進の勢いが止まる頃には、ダークマターは床に倒れていました。体の真ん中が横にまっぷたつに斬れ、切り口からは黒い電撃がバチバチと出ています。

「きゃ〜っ♪やった、やった、メタナイト、勝ったよ〜♪あ、でも、剣はどーするの?そのダークマターの剣を使うの?」

「いや、スペアがある。さっきは出す暇がなかったがな。」

どこからか、砕かれた剣と同じ剣を取り出します。

「・・・どこから・・・メタナイトも、けっこーナゾ多いね。」

「・・・お前達では・・・」

「!?」

「ぅわぁ、ダークマター!?まだ生きてたの!?」

「お前達では・・・ゼロ様には勝てん・・・」

「どっかで聞いたよーなセリフ言うなぁ!挑戦してみなきゃわかんないでしょー!それに、ボク達2人だけじゃないもん!あと5人もいるもん!」

「カービィ、7人だ。」

「あ、そっか。7人いるもん!あとねー、ボクのヘルパー、すっごく強いんだよ!絶対、絶対負けないもーん!」

「万が一勝てたとしても・・・帰り道はない・・・」

「ふぇ?」

「どういうことだ!?」

「お前達の乗ってきた艦に仲間を数匹送っておいた。撃墜まで、時間の問題だな・・・」

ダークマターは、黒い霧の様になって、かき消えてしまいました。

「メタナイト〜、どーしよー、どーしよー!戻らなきゃ・・・」

「いや、戻る必要はない。」

「ハルバードがなかったら、帰れないよ〜!」

「勝手に撃墜させられたと決めるな。私の部下達がいる。」

「・・・メタナイツに頼れっての・・・?」

「その不安そうな表情は何だっ!」

 

「甲板に敵が出現ですぅ!」

「わかった。ワドルディ、操縦を頼むぞ。」

「はいぃ!まかせて下さぁい!」

メタナイツは甲板へ向かって走ります。甲板から艦内への入り口に球形のダークマターがいました。

「入ってくるなダス!」

メスナイトは鉄球でダークマターを押し出します。その勢いで、全員、甲板に出ました。ダークマターは背中のオレンジ色の物体を飛ばしてきます。

「艦に傷をつけるな!」

トライデントナイトの槍が全部たたき落とします。

「・・・」

ジャベリンナイトの火の槍がダークマターの動きを止めました。アックスナイトがダークマターより高く跳び上がります。そして、斧を突き立てました。ダークマターは黒い霧となって四散します。

「メタナイト様の留守中は、我等メタナイツがこのハルバードを守る!艦内への侵入は一切許さん!」

 

「きゃあ!」

うめぼっちは顔から床に落ちます。

「いったー・・・顔打ったー・・・」

「ほしりん、どいて、どいてぇ〜!」

ソービィがうめぼっちの真上から落ちてきます。

「ぅああっ!?」

うめぼっちは寸前でソービィをかわしました。

びだんっ

ソービィも顔から床に激突します。

「ふぇぇ〜、いーた〜・・・ほしりん、何でよけるのさーっ!」

「どいてっつったのは、アッくんでしょーっ!」

「どいてぇ〜!」

うめぼっちとソービィの上にキービィとくさもっちが降り注ぎます。

「痛いじゃないかぁ!」

「うるさいなー、ボクだって痛かったんだよー!」

「アッくん・・・落ち着いてよ・・・ほら、あっちに黒い電撃が発生してるでしょ・・・む?黒い電撃・・・?」

黒い電撃は次の瞬間、ビームとなって発射されます。

「ぅっあーっ!?」

4人は身を低くしてかわします。

「あーっ、ダークマター!『2』で言ったら、リアルダークマターだね。」

「よーしぃ、戦闘だぁ!」

キービィはコック帽をかぶり、スプーンとおたまを構えます。他の3人から同時に殴られました。

「いったーぃ、何すんのぉ!?」

「こっちのセリフだよーっ!きびくんこそ、コック帽とスプーンとおたまで何すんのぉ!?」

「戦闘態勢をとっただけだよ・・・」

「料理するのと違うんだよーっ!」

「なんだとぉ!おたまで殴られると痛いんだぞぅ!」

再びビームが来ます。

「きゃぁぁ!ごちゃごちゃしてる場合じゃないね・・・副隊長のきびくん!みんなの指揮をとって!」

「歌でも歌うの?」

「ちーがーうぅ〜・・・」


←17話 19話→