吸引戦隊カービィファイブ
〜VSリアルダークマター〜

 

前回の荒削り風なあらすじ

やっほーぃ、キービィだよん♪うーん・・・「荒」にだんだん無理が出てきたなぁ。カレー作ろーと思ったら、じゃがいもがなくて、代わりに里芋を使ったよーな・・・あ、こっちの話だから気にしないでね。んーと・・・前回のあらすじをしゃべればいいんだよね、くさもっちゃん?

(しーっ!舞台裏を覗きに来ちゃダメって言ったでしょ!)

あ、そーか。ごめんね。・・・は。こっち見ちゃだめ!何もないから!ないから、ないから!・・・ふぇぇ・・・あっ、あらすじ・・・。かびちゃんが、メタナイトといっしょに人型ダークマターをドーンとやっつけたの。・・・それぐらいかなぁ。あ、それとね、「餅米カレー」作ってみたんだけど・・・誰か食べてみてくれるぅ?

(きびくん!余計な話をしちゃダメとも言ったでしょ!)

 


「だからぁ・・・指揮をとるってのは・・・歌の指揮のコトじゃなくて・・・」

「えー?じゃ、ソーちゃん、どーゆー意味なのさ。ボク、歌の指揮以外の意味、知らないもん。」

「えーとね・・・簡単に言うと・・・みんながどーゆー攻撃をしたらいいかを決めるの。」

「ボクはみんなに、カレー作りを手伝ってほしいな。」

「攻撃じゃ、ないじゃなーい!」

「攻撃じゃなきゃダメなのぉ?」

「ダメ!カレー作りは、帰ったら手伝うから!早く攻撃指示を!」

「・・・『コーゲキシジ』って、シメジの仲間?」

「きゃあっ!」

うめぼっちが転がってきます。

「相手、強いよ〜・・・ボクら和風コンビ2人じゃ、防御すらそんなに長くもたないよ・・・早いとこ、どーゆー攻撃したらいいかを決めてほしいんだけど・・・」

「きびりん、攻撃指示はシメジじゃなくて・・・」

「わかった!『コゲたキシジ』なんでしょ!・・・・・・キシジって何ぃ?」

「ほしりん、ボクが指示を出すよ。きびりん、ほしりんともちりんといっしょに戦ってきてよ。」

「うん、わかった。そー言ってもらえば簡単なんだよねぃ♪・・・余計な手間がかかったね。」

「誰のせいだと思ってんだよーっ!」

「アッくん・・・落ち着いて・・・血管切れるよ。」

「あ、ごめんね、ほしりん。・・・よーし、もちりーん!」

ソービィは大声でくさもっちを呼びます。

「何ー?そびくーん!」

「いったん、下がってぇ!」

「わかったぁ!」

くさもっちはダークマターの攻撃をかわすと、ソービィ達の所へ走りました。

「きびくん、早く指示出してよ。」

「ソーちゃんがややこしー事態を招いて・・・」

「・・・しめるよ、きびりん。・・・みんな、攻撃指示を出すよ!」

「ソーちゃん、キシジを持ってたのぉ?」

「そびくん・・・何?『キシジ』って?」

「ほっておいて。・・・リーチが短いほしりんは、前で戦って。『ため』が必要な飛び道具を持ってるきびりんともちりんは、後ろの方で。」

「アッくんは?」

「ボクもリーチが短いから、ほしりんといっしょに・・・」

いきなり、ビームが飛んできます。

「きゃーっ!?」

「じゃ、言った場所について、攻撃だぁ!」

ソービィとうめぼっちは前に出て、キービィとくさもっちは後ろに下がります。

「よーし、くさもっちゃん!ソーちゃん達ががんばってくれてる間に、『ため』をやろ!」

キービィはスプーンを構えます。

「きびくん・・・何やってんの?」

「・・・『ため』だよ。」

「・・・スプーンで?」

「ボクはスプーンの先からビームを出すんだよ!」

「えっ!?じゃ、ダークマターに乗っ取られたアドちゃんが書いたスイートスタッフと戦った時も、スプーンで・・・」

「うん。」

「・・・」

くさもっちは、開いた口がふさがりません。

「きゃあ!」

ソービィとうめぼっちがはじき飛ばされてきます。

「んもー、きびりん、もちりん、何やってんのぉ!?」

「2人とも早く攻撃してよぅ!」

「ご、ごめんね、そびくん、めぼくん。今『ため』を・・・」

ダークマターが目の前にまでやって来ます。

「きゃーっ!?『ため』をやる暇ないよーっ!」

「とぉーっ!」

キービィが前に飛び出します。

「スパイシー打ち下ろし!」

っカーン

おたまで殴りつけます。しかし、カウンターで体当たりをされます。

「きゃっ!・・・いたた・・・効かない・・・」

「おたまでやられる敵なんて、いるはずないじゃない。ボクら単体の攻撃もそれほど効かないんだよ。」

「でも、つまみ食いしよーとしたカイムを、これでノックアウトしたんだよ。」

「ありゃあ、別だよ。」

「じゃー、ソーちゃん、手本見せてよー!」

「えっ・・・よーし!カービィファイブ隊員、家計簿係のソービィ、いかせてもらいます!」

ソービィもキービィ同様、ダークマターに飛びかかります。

「そぉれぇ!」

そろばんを取り出します。そして、玉をはじく方を下にして、ゴリゴリとダークマターにこすりつけます。

「どぉーだぁ!中途半端にくすぐったいだろぉ!」

キービィ同様、はじき飛ばされます。

「きゃぁぁっ!・・・効かなかったよ・・・」

「そりゃーねー・・・」

「こーなったら、フロ焚き係のうめぼっちが、このお湯かき混ぜ棒で・・・」

「効くはずないじゃない、ほしりん。」

「人のコト言えるのぉ!?」

「くさもっちゃんは!?」

「ぼ・・・ボクは料理係(デザート・おやつ担当)だから・・・だんごまるめて、ぶつけるぐらいしか・・・」

「プラズマは?」

「あ、そっか。能力が・・・」

「くさもっちゃん、マヌケー。・・・誰さ、こんな事態にしたのは。」

「マジでしめるよ、きびりん!」

「え、何を?・・・あ、ここに来る前、ガスの元栓しめたっけ・・・」

「今はそんなコト・・・」

再び、ダークマターの体当たりがきます。

「きゃあっ!?」

寸前でかわします。

「くっ・・・掃除係のカビちゃんがいたら、ほこりはたきでコチョコチョとか、ダス●ンアタックとか、バケツウォーターでスリップとかをしてもらえるのに・・・」

「いや、だから・・・む?ウォーター・・・お水・・・?あ、そっか。単体で効かないんだったら・・・」

ソービィは立ち上がると、ダークマターに向かって突進します。

「こちこちブリザードぉ!」

ダークマターは一応かわします。

「こちこちブリザードぉ!こちこちブリザードぉ!こちこちブリザードぉ!」

ソービィの攻撃は全てきれいにかわされます。ダークマターの代わりに、床や壁が氷漬けになりました。

「あ、そっかぁ。アッくん、後はまかせて!」

「うん、まかすよ、ほしりん!」

ソービィはキービィを頭の上に乗せると、飛べるところまで飛びます。

「もちりんも飛んで!飛びながら、『ため』もしといて!」

「ソーちゃん、どーするつもりなの?」

「水は電気をよく通す。基本でしょ?でも、ボク1人じゃ水を創り出せないんだよね。」

「・・・あぁ、なるほどぉ!」

「きびりんも『ため』をして。」

ダークマターはうめぼっちに向かってビームを撃ちます。うめぼっちはすばやく前に走り、ビームをかわしました。

「火だるまぢごくぅ!」

うめぼっちの体から、凄まじい勢いで炎が燃え上がります。そして同時に、ソービィが凍り付かせた所全体に高温の空気が行き渡ります。氷が溶け出します。全て溶けると、ダークマターが半分つかるぐらいの水量になりました。

「いいよ!」

水の中からうめぼっちが飛び出します。

「きびりん、もちりん!」

「はどうビームぅ!」

「プラズマはどうだん!」

キービィとくさもっちの攻撃が水面に当たります。水中に目で見えるぐらいの電撃が流れます。無論、水につかっているダークマターにも流れました。

「普通に攻撃をぶつけたんじゃ、効きにくいけど・・・これなら・・・」

「・・・やっつけた?」

ダークマターは霧となってかき消えます。するとすぐ、水が押さえを失った様に四方八方に流れ出し、広がりました。

「ふぇー・・・何とかなったぁ・・・」

「誰かと戦っている間は、周りに壁が出来ているんだね。」

「敵を倒さなきゃ、先に進めないってわけかぁ。」

「まぁ、壁があるってわかってたから、あーゆー作戦をとったんだけど。」

「そびくん、いつわかったの?」

「戦う前にね、偶然、壁に触れたの。」

「ふーん・・・じゃ、ダークマターを倒したことだし、前に進まなきゃ。」

「待って、くさもっちゃん!」

「えっ、何!?」

「ガスの元栓・・・」

「行くよ、みんな。」

「帰ったら、家が爆発してた・・・なんてコトになってたら、どーすんのさぁ!」

 

「おかーをこーえー、ゆこーぉよー♪くちーぶえーふきつーつー♪そらーはすーみーあっおーぞらー♪まきーばをさーしてー♪うたおーほがらにー♪」

「歌ってんじゃねーっ!」

「ピクニックに来てんじゃないのよっ!」

カイムはナックルジョーとアドに、わずかにある首を絞められます。

「サビまで歌わせて〜♪・・・ともにてーをーとーりー、らららら・・・」

今度は2人に殴りつけられます。

「あとちょっとで、サビだったのに・・・」

「帰ったら、軒下に吊すぞ、てめー。」

「照る照る坊主みたいになるわよ。」

「ボクが晴れ男だったらね♪」

「それより、敵の情報を教えろ。ゼロの手下はダークマター以外に、何かいるのか?」

「あ、今は言えない〜♪」

「何でだよ。」

「下にお知らせ入るから♪」

「はぁ?」

ナックルジョーとアドの「はぁ?」がきれいに重なりました。

 

※当時、投票についてのお知らせがあったのです。


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