吸引戦隊カービィファイブ
〜ついに、ラスボス戦みたい・・・〜
前回を荒らげるあらすじ
はあぁ〜い♪カービィだよん。だからぁ・・・「荒」がネタ切れなんだって!もー考えつかんぞ、こんちくしょーっ!・・・こっちの話だからネ♪えーと・・・前回は、ジョー達が敵をやっつけたんだよ。・・・あれ?今回のサブタイトルに「ラスボス戦」って書いてある。・・・・・・・・・えーっ!?じゃ、ゼロと戦うのぉ!?まぁ、ボクを合わせて9人もいるし、どーにかなるよねー・・・・・・・・・・・・なる、よねぇ・・・?
カービィとメタナイトがハイパーゾーンの中心部へ向かって、大急ぎで走っています。後方から、ダークマターの大群が追ってきています。
「ぃや〜っ!敵が追ってくるぅ〜っ!」
「早く走れ、カービィ!」
「わーぉ、ダークマターがたくさん追ってきてるよ!カレーの具にするには十分だね。」
「何を考えてんのさ、きびりん。逃げなきゃ。」
「こんなに大勢を相手にしてらんないもんね。」
「ナッシー、モノクロ!後ろの方!来てる、来てる、来てる!」
「さっさと走れよ。」
「格闘家の速さになんか、合わせらんないわよっ!」
「じゃ〜、ちょーっと散らしとこーかなー♪」
カイムは速度を落とし、後方に行きます。
「必ず殺すと書くけど、たぶん殺すまではいかないかなー?って感じの必殺技、いっきまーす♪」
言い終わると、カイムはコートのボタンを全部はずします。速度は落ちていますが、一応カイムは走っているので、風圧でコートがマントの様に広がります。コートの裏には、びっしりと・・・
「ばっ・・・爆弾〜っ!?」
「アドちゃ〜ん、驚いてる暇があったら、走って、走って♪巻き込まれるよ♪」
「きゃ〜っ!?」
「あいつ、いつの間に用意したんだ?」
「そぅ、れぇーぃっ♪」
カイムはコートを大きく振りました。爆弾がゴロゴロと落っこちます。ダークマター達は、急停止しましたが、間に合いません。
ずがぁぁんっ
ボム兵を大量に出現させて、3秒間ほっておいた様な爆発が起こります。
「や〜けど、すっぞ〜♪名付けてぇっ・・・『大司教ボンバー』!」
「ネーミングセンスは最悪ね・・・」
「どのくらいの奴がわかるだろーな。」
「なんとかダークマターをまいたね・・・あーっ、疲れたっ!メタナイトぉ、ボクもぅ、走れなーい!」
「敵の本拠地のど真ん中で座り込むな。」
メタナイトはカービィの背中をつかみ、何とか立たせようとします。
「やだやだぁー、疲れたのぉー。しばらく動きたくなーい。」
「敵が来たらどーする!」
「スパイシーなぎ払い!」
「ぅわぁっ!?」
いきなりキービィがおたまを横なぎに振ってきます。メタナイトはギリギリでかわしました。おたまは、代わりにカービィの頭へクリーンヒットします。
っこーん
「ぁいたぁーっ!?」
「あ、カビちゃんだった。ごめんね。敵だったら困るから、とりあえず攻撃しちゃった。」
「・・・ゃだもー・・・つっこみする体力もないのにぃ・・・キービィ、お願いだからさ、今だけボケはやめて。」
「失礼だなぁー、ボクがいつボケたのさ。」
「かびりん疲れてるから、きびりんは引っ込んどいて。」
「くさもっちゃん、ボク、ボケてないよね?間違えて、カビちゃんを攻撃しちゃっただけだもん。ね?ね?」
「世間一般では、そーゆーのをボケって言うんじゃないのかなー?」
「ポポくん、大丈夫?」
「足だるいし、走った後だから、のどがチクチクするし、頭は痛いし・・・」
「頭は痛いし・・・」を言ったところで、カービィはキービィの方を見ました。
「かびりん、アドちゃん来たら、マキシムトマト描いてもらおーね。」
「カービィ、残りの仲間が来たみたいだぞ。」
「お待たせーっ、カーくん!」
「あ、アドちゃん、トマトを・・・」
アドはカービィを抱え上げると、くるくると回りだします。
「カーくん、聞いて、聞いて!さっきのバトルでね、私らしく頭脳戦しちゃったのよ!」
「えっ、アドちゃんって、頭脳派だったの!?」
「・・・どーゆー意味よーっ!」
アドは左手でカービィの両手、右手でカービィの両足をつかむと、雑巾しぼりします。
「いたたたたっ!アドちゃん、やめて、やめてぇ!」
「アドちゃん、やめてあげて!かびりん、疲れてんだから!」
「人生にか?」
「・・・ジョー、そーゆー発言は控えて・・・」
「じゃー、世の中に疲れちゃったのかなー♪」
カイムは明後日の方向を向き、妙に楽しそうに言います。
「・・・シャレじゃすまないキャラが2人も増えた・・・」
「アッくん、しっかりして。」
「つっこみ役って損だなぁ・・・ボクも疲れた。」
「人生にか?」
「世の中にでしょ♪」
「・・・もぅイヤ・・・」
「んー、トマトおいしー♪アドちゃんありがと♪体力全回復したよ。」
「カーくん、トマトが食べたいなら、早く言ってよ。」
「いや・・・言ったんだけどね・・・」
「あ、そーだ。えいっ。」
アドはナックルジョーの髪をつかんで、引き寄せます。
「いってーっ !髪を引っ張るな!」
「ナッシー、さっそく怪我したのよ。頭から血が出てるでしょ。」
「あ、ホント!」
「髪を離せ、髪を!」
ナックルジョーはアドの手を払いのけました。
「ボス戦の前だから、全員の体力は満タンの方がいいでしょ?なのにこいつ、『トマトは嫌いだ。』とか言うしー・・・」
「別の食べ物を描いてあげればいいんじゃ・・・」
「どーして私がそこまでして、個人のわがままにつき合わなきゃならないのよ!」
「な・・・何か、言ってるコトがごちゃごちゃしてきた・・・よーはボクが、すっぴんビームすればいいんでしょ?じゃ、すっぴんビームするからね。せーの・・・」
「桃くーん、ちょぉっと待ってくれなーい?」
カイムがカービィを自分の方へ引き寄せます。
「何ぃ?」
「すっぴんビームで回復するのは、やめたほーがいいと思うなー♪」
「何でさー。元手がかからなくて、いいんだよー、コレ。」
「すっぴんビームってさー、ヘルパーを能力アイテムに変換するんでしょー?ここはさー、ハイパーゾーンだよ♪無防備な能力アイテムの状態にしたら、うーん・・・悪くて消滅かなっ♪」
「餅、そーゆー事態にしたら、殺すからな。」
「しょ・・・消滅したのに、どーやって殺すのか、知りたいな・・・」
カービィは恐怖で声が震えています。
「呪い殺す。」
「ウソだとしても、ウソに聞こえない・・・」
「じゃー僕は、桃くんを笑い殺しちゃおー♪」
「何でそーゆーコトになるのさぁっ!笑い殺すって何さぁ!ボクのファンはいっぱいいるんだぞぅ!カイムなんか、ボクのファンに踏み殺されちゃうよ!」
「投票ではー、僕が2位でー・・・桃くんは何位だったかなー?僕、覚えてないなー♪ねぇ、何位ぃ?」
「・・・ヤなキャラ・・・その投票は、この小説限定だもん・・・」
「あー・・・ちょーっと不安になったぁ?」
「なってないもーん!」
「あ、そぅ♪・・・・・・桃くん、戦闘準備ね♪」
「ふぇ?」
背後で、壁によって遮断された様な感じがします。、
「えっ、何、何ぃ!?閉じこめられたみたいな感じ・・・」
「当ったりぃ〜♪敵が出た時のお約束でしょ?」
「・・・てコトは・・・」
カービィはゆっくりと前を向き、上を見上げます。暗い空間に、そこだけ切り取った様な白い球体が浮かんでいます。
「きゃーっ!?ゼロだよ、ラスボスだよ!どーしよーっ!?」
「落ち着いて、かびりん!それが隊長の行動なの!?」
「だって、だって〜!」
「カビちゃん!落ち着かないと、静かにしちゃうぞぅ!」
「かびりん!きびりんのスパイシー君の餌食になりたいの!?」
「やっだ、ソーちゃん。ボクのスパイシー君だなんて・・・♪」
「きびりん、いちいち所有格に反応しないでよ。もぅ、何がなんだか・・・」
「はいはい〜、ちょっとごめんね〜♪」
カイムがカービィ達を押しのけ、一歩前に出ます。
「ゼロ様、僕はあなたを裏切ります。だって、こーゆーキャラのお約束でしょ♪」
「・・・そうか。」
ゼロはその赤い目を見開きます。目の周りに、赤い筋が何本も現れます。そこから、赤い物体が飛び出してきました。
「きゃーっ!?」
「じゃ、桃くん♪出番だよ♪」
「えっ、ボ・・・ボク?」
「だって、主人公でしょ〜?」
「あーんな巨大な敵と、どー戦えと!?」
「はい、カーくん。ラブラブステッキよ。ハイパーゾーンに入る前に、実体化させておいたの。」
アドがカービィにラブラブステッキを手渡します。
「こ・・・これは・・・1話以来だ・・・」
「さ、戦って。」
「・・・これで?」
「当たり前じゃない。」
「だって・・・だってこの武器は・・・あのセリフを言わないと・・・」
「何も言わなくても、ちゃんと攻撃出来るから。」
「ホント!?・・・よかった・・・」
「だって、攻撃するたびにセリフを言ってたら、うっとーしくてしょーがないじゃない。」
「そーだね。」
「飛行機能もついてるから、持っただけで、空が飛べるわよ。ホバリングしなくても、おっけー♪」
「ありがと♪じゃ、行って来ま〜す!」
カービィは床から離れると、ゼロに向かって飛びました。