吸引戦隊カービィファイブ
〜乗っ取られ第1号?〜
前回の隊長的なあらすじ
はあぁ〜い♪カービィだよん。「64編」突入っ・・・てコトで、あらすじも心機一転。「荒」にこだわらなくなったよ。・・・てゆーかー、ネタ切れ。
本題のあらすじを話さなきゃ。えーとね、夜にね、ボク達がお星様を見ていたら、妖精のリボンちゃんがドーンと落ちてきたの。・・・ここら辺は、64の内容といっしょだから話す必要はないかな・・・。で、ボク達カービィファイブの出番なんだよね〜♪リボンちゃんのためにがんばって、クリスタルを全部集めるぞぉー♪
・・・ところでさ、気になるんだけど・・・何でアドちゃん、怒ったのぉ?
「どけどけぇ〜ぃ!」
カービィだけでさえ、敵キャラに「ピンクの悪魔」と呼ばれ恐れられている存在です。今はそれに、キービィ、くさもっち、ソービィ、うめぼっちが加わっている状態となっています。敵キャラは、カービィ達に道をゆずりました。賢い判断と言えましょう。
「クリスタル、1個発見〜っ!」
カービィは空中に浮かんでいるクリスタルのかけらをつかみ取りました。
「カービィさん、ありがとうございます!」
「・・・クリスタル取るたびに言ってたらさ、キリないよ。いちいちお礼言わなくてもいいから。・・・で、次のクリスタルはどっち?」
「・・・えーと・・・あっちです!あの小屋の向こう!」
「よーし、小屋の中を通ってショートカットだーっ!」
「かびくん、それってショートカットになるの?」
「おじゃましまーす!」
カービィ達は、小屋の中に飛び込みました。しかし、行く手を誰かに阻まれました。
「・・・ぅっあーっ!?で〜か〜いーっ!」
ルームガーダーのデカエヌゼットです。
「出番〜っ!」
うめぼっちが飛び出します。
「バーニング+ボムぅ!」
っぱんっ
うめぼっちを中心に、派手な花火があがります。あっという間にデカエヌゼットを倒してしまいました。
「はっや〜・・・面白くない展開・・・それよりうめぼっち、いつの間にボムをコピーしたの?」
「いつの間にか!」
うめぼっちは、妙にしっかりとした表情で言いました。
「あ、釣り竿がある。」
「当たり前じゃん、ソービィ。この小屋は、デデデ大王がつりの道具を置くために建てたんだから。」
「ふ〜ん・・・てコトは、近くに川があるんだよね。1本借りよ〜♪」
「ソーちゃん、イカ釣って!シーフードカレーにするの!」
「きびりん・・・川にイカはいないと思うな、ボク。」
「えーっ!?『川イカ』ってゆー生き物くらい、いてもいーじゃない!」
「ボクに言わないでよ!」
「先行くよー。」
カービィ達は小屋から出ると、さっきの様に突進し始めました。
川に着きました。
「ほら、きびりん。イカなんていないでしょ。」
「えー・・・やだぁ、そんなのぉ〜・・・ひどいよ、ソーちゃん。」
「川にイカがいないのは、ボクのせいじゃないよ!」
「・・・何かな・・・あの黒い岩。・・・・・・露骨に怪しい・・・」
「今ーっ、うめぼっちがーっ、花火をーっ、あげまーすっ!」
うめぼっちはその黒い岩の上に乗って騒いでいます。
「何か、今日のめぼくん、テンション高いね。」
「出番を取り戻そうとしてるんだよ・・・」
「そーぉっれーぃ!」
うめぼっちは、岩の上でバーニング+ボムを使います。
どかんっ
岩が粉々に砕けました。
「きゃあ!」
ばしゃんっ
足場がなくなったうめぼっちは、川に落ちます。
「たっ・・・たすけてぇ〜・・・」
「あっ、うめぼっちゃんが流されてる。」
「ほしりん、つかまれぇーっ!」
ソービィは、釣り針をうめぼっちに引っ掛け、自分の方に引き寄せます。
「アッくん、痛い、痛い、痛いっ!」
「よかった、ほしりん。無事みたいだね。」
「無事じゃない!痛いよーっ!」
「あー、ソーちゃん。川の中見てよ。岩があった所!」
「おーっ、クリスタル発見!よくやったね、ほしりん。凄〜い♪」
「痛いって言ってんのぉーっ!」
ソービィは釣り針をうめぼっちからはずすと、今度はクリスタルに引っ掛けました。
「はーい、リボンちゃん。クリスタル。」
「ありがとうございます!・・・あっ、今度はあっちです。向こう岸!」
「何か、忙しいなぁー・・・」
野原にクリスタルのかけらが落ちています。誰かが、それをちょんちょんと突っついていました。
「うーん・・・これって何っスかねー・・・」
ワドルディです。
「オイラじゃ、わかんないっスねー・・・」
「やっほー、ワドルディ〜♪」
「あ、カービィさん。お久しぶりっス。・・・カービィさん、これ、何だかわかるっスか?」
「あ、クリスタル〜♪見つけてくれたの?ありがとねー♪」
「クリスタル・・・?何かのスポーツっスか?さしずめ、こんな感じっスか?」
ワドルディは、クリスタルをポーンと投げます。
「あーっ!?何すんのさぁ!?大切なモノなの、あれは!」
「えっ、そうなんスか!?すまんっス!取ってくるっス!」
ワドルディは、急いでクリスタルの方へ走ります。
「カービィさーん。クリスタルは無事っスよー・・・・・・うわ!?」
ワドルディに黒い球体がぶつかります。
「あっ、追っ手の1人、ダーク・リムルです!」
「ぅわっ、ダークマターそっくりぃ〜・・・やっぱ、関係してんのかなー?」
「・・・カービィさぁーん・・・」
ワドルディは、低く暗い声でカービィの名前を呼びます。
「だ・・・大丈夫なんだね?乗っ取られてないね?」
「・・・クリスタルのかけらは・・・渡さないっスよーっ!」
ワドルディは顔を上げました。しかし、いつもの顔と違い、大きな目玉1つしかありません。頭には、髪の毛が2本だけ寂しげに生えています。
「ワドルドゥーそっくりぃ!・・・それより、正気なんじゃないの!?」
「かびりん、あいつはダークマターと違ってさ、相手を完璧乗っ取るんじゃなくて、邪悪な感情を増幅させるんじゃないかな?」
「と・・・とりあえず、倒しちゃえばいいのかな?」
「体当たりっスーっ!」
ワドルディは、カービィ達に向かって突進してきます。
「きゃあぁっ!?」
カービィ達は蜘蛛の子を散らす様にばらけて、かわしました。
「ソービィ、グーイ連れてきて!ワドルディを倒して、体から敵を追い出すから!元から使えるアイスに、ファイナルカッターをミックスすれば、アイス+カッターが使えるでしょ?この中だったらたぶん、アイス+カッターを使えるソービィが一番速いよ!」
「うん、わかった!アイス+カッタぁ!」
ソービィの足の裏に、スケート靴の刃が装着されます。そして、カービィの家の方へ向かって走っていきました。
「よーし、グーイがくるまで4人で、ワドルディを押さえ込んどくぞぅ!」
「あ・・・あの・・・」
「何?リボンちゃん。」
「多人数でよってたかって1人を攻撃するんですか・・・?・・・もしかして・・・みなさん、卑怯なんですか?」
「違うのぉ!戦隊なのぉ!吸引戦隊カービィファイブなのぉ!」
「でも、滅多に吸引しないよね。」