吸引戦隊カービィファイブ
〜ただいま〜♪〜
前回の補欠的なあらすじ
え〜、僕って補欠なのぉ?・・・ま、いーかぁ♪
さてさて、僕のファンな人もそーでない人も、ただいま〜♪カイムは帰ってきました♪うーん・・・色々な星を回ったけど・・・やっぱり、寂しかったなぁ♪・・・ところでさ、僕のそっくりさんらしき人が、この星にいるってホント?僕のそっくりさんかぁー・・・もし見つけたら捕まえて、いっしょにTVに出たり、CDデビューしたり、100歳まで生きてCMに出たりしよ〜♪うーん・・・楽しみぃ〜♪
・・・あらすじを話せよ!
「えーとー・・・桃くんでしょ♪ナックルジョーでしょ♪アドちゃんでしょ♪高くんでしょ♪・・・・・・どなた?」
カイムはリボンを見て、首を傾げます。
「妖精のリボンちゃんだよ。」
「あ・・・あの、私、リボンと言います。よろしくお願いします。」
「よろしくねー♪・・・桃くん、いつ知り合ったのぉ?」
「あのね・・・・・・・・・やだ。言ってあげない。」
「え〜、何でー?」
「だって、いきさつ話したら、カイムが関わってくるもん。」
「関わっちゃ、ダメ〜?」
「ダメ。カイム、何でもかんでも引っかき回しちゃうもん。」
「違うよ〜、しっちゃかめっちゃかにしてるんだもの〜♪」
「変わんないじゃないかー!」
「それより、モノクロ。」
アドはカービィを押しのけ、カイムの前に出ます。
「絵のモデルは、外に出てからがいいなー♪」
「違うわよ。・・・あんた、自分に妙に似た奴、知らない?」
「えー?僕に似た人〜?知らないよ〜♪」
「ホント?」
「うんー♪・・・どしたの?僕にそっくりな人でもいたの?」
「実際、この目で見たわけじゃないけど・・・いるみたいよ。」
「それともさー、カイム、最近さ、髪を黒く染めたりした?」
「うぅーん。何で、染めなきゃなんないの〜?・・・ナックルジョー、黒髪は好みぃ?」
「どんな色でも、イヤだっつっただろ!」
「同一人物説は違うっぽいよ、アドちゃん。」
「だから言ったでしょ。」
「僕のそっくりさんかー・・・実はゼロ様が生きてたりしてー、また新しく僕みたいなキャラを作ったんだったりして〜♪」
「・・・げっ・・・」
「・・・んー?もしかしてー・・・その線、アリなのぉ?」
カイムがちょっと勝ち誇った様な顔をします。
「えっ・・・いやその・・・」
「ちょーっと、読めてきたかなー?なんか敵が来たんでしょ♪でも・・・宇宙からポップスターを見た時、侵略されてそーじゃなかったし、桃くん達がここにいるコトから考えてー・・・・・・今度は遠征ってトコかな?」
「・・・・・・」
「おー♪『何で、わかるんだよぅ・・・』って顔ー♪うーん、それから、それからー・・・ポップスターの外で起こってるコトは桃くん達が外に出ない限り、わかんないよね。でも、よほどのコトがないと、宇宙になんて出ない・・・・・・ふぇーちゃんが助けを求めて来た、または、何かの理由で偶然やって来たってトコでしょ♪ふぇーちゃん、なんかポップスターの住人じゃないみたいだもの♪」
「ふぇーちゃん?」
「その、リボンって妖精の女の子のコト♪うーんと、さらにぃ・・・ゲームの特徴からして、何かを集めるんでしょ♪」
「・・・・・・」
「あー♪『・・・もぅ、ダメだ・・・』って顔ー♪わーい♪大当たりなんだ〜♪・・・桃くん、何かちょーだい♪」
「何で、何かあげなきゃならないんだよぅ!」
「賞品だよ〜♪僕ね、僕ねー、贅沢言ったら、ヘルパーがいいな〜♪」
「誰がやるか!」
珍しく、カービィとナックルジョーのセリフがぴったり重なりました。
「ふぃ〜・・・あちぃっスー・・・」
遺跡の上でワドルディがへたばっています。もう少しで、くたばってしまいそうです。
「・・・そろそろ、カービィさん達来るっスかね・・・穴、開けておいた方がいいっスね。」
ワドルディは、青いバンダナをします。
「えーと・・・140Mt.ってトコっスかね。せーのっ・・・」
ワドルディは拳を振り上げます。
ばこんっ
「ぅわーっス!」
ワドルディが拳を振り下ろすより早く、壁が下から破壊されました。
すとんっ
ナックルジョーが今出来た穴から少し離れた場所に着地します。どうやらライジンブレイクによって、壁を壊したようです。
「・・・あ、ジョーさん。それに、カービィさん。」
ナックルジョーの背中に、カービィがしがみついています。ナックルジョーは、気にしている暇がないというふうに遺跡から飛び降り、砂漠を走っていってしまいました。リボンも、それについていきます。
「あっ、ドコ行くんスかーっ!?」
「よいしょっ!」
アドが穴から顔を出します。
「・・・きゃー!あがれない〜!」
「だ・・・大丈夫っスか?」
ワドルディはアドを引き上げます。
「ありがと〜・・・」
「よいしょっ!・・・うーん・・・相変わらず、シパララセのような照り具合だなー・・・」
「キービィさん・・・カービィさん達・・・どっか行っちゃいましたっスよ・・・」
「えーっ!?結局、ナッシー逃げたのーっ!?悔しーっ!私にモノクロを押しつけやがったわね!」
「は?モノクロ?これ、小説っスから、黒と白以外の色なんてないっスよ。」
「モノクロって、僕のコト〜♪」
「ぅあーっス!何スか、この人!?」
「吸引戦隊カービィファイブに飛び入り参加のカイム♪・・・君はー?」
「お・・・オイラは、ワドルディっス・・・」
「ふ〜ん・・・じゃ、アメくんって呼ぼ〜♪」
「なっ・・・何でっスか!?」
「えー、知りたい〜?・・・どーしよーかなー?」
「はー・・・やっと降りられた・・・」
アド達は遺跡の頂上から降りました。
「キーくん、ここよ、ココ。この黄色と茶色のシマシマ。クリスタルのかけらはないけど、事前にこの辺だって教えてもらってたから。」
「よーし、スパーク+ストーン!」
キービィはスプーンの先から出したビームを岩に巻き付け、アドが指した部分にぶつけます。
どかんっ
壁は、粉々になります。
「・・・えーっ!?」
あるはずの、クリスタルがありません。
「あ、アドちゃん・・・ここのトコに、ちっちゃい穴がある。」
「・・・もしかして・・・敵に先を越されたの・・・」
「アドちゃ〜ん♪お土産ってさー、食べ物がいい?僕、色々な星を回ってきたんだよ♪」
カイムはどこからか紙袋を取り出し、ごそごそやっています。
「うるっさいわね!いらないわよ!」
「トマトは桃くん達が好きだしー、ヨーカンはナックルジョーが好きだしー・・・アドちゃん、お菓子って好き?」
カイムは、紙袋からクリスタルのかけらを取り出します。
「・・・あ・・・あ・・・」
「え?コレ、イヤ?アイスがいいの?アイスって溶けるから、お土産の中にはないよ〜・・・しょーがないなぁ、僕のベルギーワッフルを半分・・・」
「何で、コレ持ってんのよっ!?」
「だって〜、僕、ベルギーワッフルが大好きだから・・・」
「ベルギーワッフルのコトじゃないわよっ!コレよ、コレ!クリスタルのかけらのコト!」
「・・・え?これって、アメ細工じゃないの?・・・だから、なめても味がしなかったのか〜・・・」
「・・・味?」
アドは後ずさります。
「あんた・・・それ、味見したの・・・?いや、それより!あんた、味見したやつを土産としてあげよーとしたの!?」
「コレだけじゃないよ♪食べ物系は全部なめといたから〜♪」
「何やってんのよっ!」
「だって例えばね、この高くんへのスパイス。これをちょっとなめとくでしょ?で、それを高くんが食べてくれるでしょ?間接的にだけど、高くんにツバつけたから、高くんは僕のモノ〜♪」
アドはカイムから紙袋をひったくると、ワイン製作のように両足で何度も何度も踏みつけます。
「あ〜、何するの〜!?」
「こっちのセリフよっ!妙なコトを考えるんじゃないっ!」
「あー・・・ボクのモノになるはずだったスパイスがー・・・」
「ちょっと、ちょっと、キーくん!?これ食べたら、妙にコトになっちゃうのよっ!?」
「いいも〜ん・・・スパイスの方が大事だも〜ん・・・」
「・・・・・・」
「あーぁー・・・無事だったのは、取り出してたアメ・・・じゃない、クリスタルとベルギーワッフル1個かー・・・」
カイムはベルギーワッフルをしばらく見つめ、一舐めします。
「アドちゃーん、これさー、ナックルジョー食べてくれると思う?」
アドはベルギーワッフルもひったくると、カイムの口の中に押し込みます。
「・・・げほげほっ!やっだ、一気に食べちゃったよ〜・・・」
「・・・話を元に戻すけど・・・何で、あんたがクリスタルのかけらを持ってたの?」
「僕、さっきさ、モアイの口の中でお昼寝してたでしょ?口の中に入った時ね、妙な気配がしたの。ゆっくりお昼寝したかったからね、正体確かめて、処分しよーと思ったの。で、壁を壊したら、それがあったんだよねー♪おいしそーだったから、なめてみたけど、味がしなかったから、お土産袋に・・・」
「・・・はー・・・・・・」
アドが疲れ切ったため息を吐きます。
「よかったね。敵に先を越されたわけじゃなかったみたいだよ。」
「・・・よかった?・・・よかった・・・の・・・かしら・・・」
「あー、あっちにサボテンがいる。捕まえて、皮むいて、カレーつけて食べるなんてどーかな?」
「高くん、それってイイ〜♪チーズ・フォンデュみたい♪」
「ちーず・ほんじゅ?」
「チーズ・フォンデュだよ、チーズ・フォンデュ♪ドロドロに溶かしたチーズにワインをトプトプって入れて〜、パンをひたして食べるの♪」
「おいしそー♪カイム、ありがと。新しいカレー・メニューが出来そうだよ。」
「お役に立って嬉しーなー♪」
「そんなコトはどーでもいいわよ・・・さっさとナッシー達と合流するわよ。・・・ボケ色の強いキャラ2人につき合うなんて、冗談じゃないわ・・・」
アドは2人を無理矢理引きずっていきます。
ずぼっ
「きゃーっ!?」
「ぅわーっ!?」
いきなり、足下の砂が崩れます。
「おっ・・・落ちるぅーっ!?」
「みたいだねー♪」
アド達は、あっという間に砂の中に飲み込まれていきました。