吸引戦隊カービィファイブ
Character Consideration Of The Characters,By The Characters,And For The Characters

 

前回のわっふー的なあらすじ

はあぁ〜い♪くさもっちだよ。やっぱり、コンビと言ったら、ボクらが出てくるのかな?

はあぁーぃ♪うめぼっちだよ。でもでも、前のあらすじはポポくんとムーくんだったよ?

あの2人は隊長と副隊長だからね。主役と、人気が高いキャラでもあるし。うーん・・・・・・「役、人気 それが全てを 支配する」・・・こんな感じ。

おぉぉ・・・なんか生々しい内容だね・・・。ま、おいといて・・・あらすじでーす♪・・・てゆーか、何しゃべればいいの?

そーだねぇ。前回、小話の集合体だったからねぇ・・・うーん・・・ボクらは、2チームに分かれました。

あー、なるほど。ボクら和風コンビのいる方は、ポポくんとアドちゃんとリボンちゃんがいまーす。ついでに、川下りをするからワドルディも。

残りのみんなは別のステージに行きました。・・・あのチーム、けっこー個性濃度が高いよね・・・。

そーだね。凶悪と小悪魔とカレーだねぇ。アッくん・・・大丈夫かな?

 


「・・・・・・」

「・・・・・・」

カービィ達は無言で川を見つめています。視線の先の水面から、ボコボコと苦しそうな泡が出ています。

「短い・・・命だったっスね・・・」

「滝から落っこちて、そのまま沈没かぁ・・・腐っても舟なら、氷山に擦って沈没したかったろぅに・・・」

「違うっス!沈んだ理由は、カービィさん達が『I’m a King of the world!』やってたのもあるっスー!とゆーより、腐ってもってどーゆー意味っスか!アレはアレで、オイラのかわいい舟だったんスよ!8年前、市場で威勢の良いリンゴ売りのおやっさんに貰ったその日から・・・」

「やっぱ、そぅかー!つーか、8年前!十分寿命じゃない!?何が短い命か!即興舟の方はともかく!ものの例えでなく、ホントに腐ってたかも!」

「もし、腐ってても、腐ってないんス!」

「・・・わーけわかんないよ・・・・・・もぅいいや。」

「よくねぇっス!」

「・・・はー・・・どーするかなー・・・」

カービィは仰向けになります。そしてそのまま眠ってしまいました。

「ポポくん、いいなー、お昼寝。ボクも寝よ。」

「じゃー、ボクもー。邯鄲の夢でも見るかな。」

くさもっち、うめぼっちの2人も、カービィの動作を使いまわしたような感じに眠ってしまいました。

「・・・皆さん、寝てしまいましたね。」

「もー・・・滝から落下なんて目に遭うなんて思ってもみなかったわ。ソーくんのいる方についてればよかったかしら・・・」

「あの・・・姐さん・・・」

「・・・はっ!?姐さん!?」

「いや、だって・・・『姐さん〜!』って感じじゃないっスか。」

「・・・あ・・・あ、そぅ。・・・で、何?」

「前々から聞こうと思っていたんスけど・・・・・・・・・姐さんはオイラのコトをどんなふーに思ってるんスか!?」

「サル。」

「そぅ!サルっスか!木に登れば落ち、人様より毛が3本少ない・・・・・・サル!?サルっスか!?サル、サルぅ〜!?・・・・・・いや、いいんスけど・・・サルはサルでいいっスよね・・・玉ねぎ渡したら、ずっと剥いてるトコなんかが・・・」

「あはははは♪冗談よ〜♪」

アドはパタパタと手のひらを振ります。

「えーとねー・・・カワイイって思ってるかな?」

「ははは・・・姐さん、冗談キツいっス・・・」

「何よー。サルはサルでカワイイじゃない。」

「そうっスね。・・・・・・で、どっちなんスか?」

「は?何が?」

アドは怪訝な目でワドルディを見ながら、首を傾げます。

「姐さんは、ナックルジョーさんとカイムさんのドチラを好いてるんスか?」

どぉっ・・・ぱぁーんっ

川から森の木々を越すほどの水柱が立ち、辺りの鳥がギャアギャア鳴きながら飛び立ちます。重力に負けた水しぶきから川縁へ降り注ぎ、しばらくして、ワドルディはぬらりひょんの様に水面から顔を出しました。

「大丈夫ですか!?ワドルディさん!」

「んなななな・・・何するんスか、姐さん!いきなり川に叩きつけるなんて!谷底バンジーに失敗した人の気分っス!」

「どーして、そーゆーふーに話を進めるのよっ!」

「基本っスよ!銀行強盗の青年と、結婚適齢期な銀行員の女性に愛が芽生えるコトもあるんスよ!?・・・ああ。ラストは絶対、ラヴラヴエンディングと思ったんスがねぇ・・・」

※映画を見て、あんなに裏切られた気分になったのは初めてです。

「やめなさいよ。そんな一部向けのネタは。・・・てゆーか、何が基本よ・・・どっちもロクな奴じゃないわよ。」

「え〜?そぉっスかぁ〜?オイラが女の子だったら、どっちにもホレるっスよ?」

ざかざかざかざか

アドは地面に足の裏をぴったりと付けたまま、後ずさりします。

「・・・・・・変な意味はないっス。」

「あ・・・そう。」

「変な意味って、どのような意味ですか?」

「それは、また今度・・・・・・ちょと待ちなさい!アイツらのドコがいいってのよーっ!」

「えー?2人共、顔キレイっス。」

「見た目で選ぶのか、あんたはーっ!」

アドはワドルディの顔の下あたりの肉をつかみ、持ち上げながら叫びます。

「あっ、姐さん!妙な部分つかまんで下さいっス!降下お願いするっス、降下!」

ワドルディは半ば放り投げられる様に降下させてもらいました。

「ふぃー・・・別に、顔ダケじゃないっスけどぉー・・・顔キレイなのが好きなコトは、そんなに悪いんスか!?」

「何よー。『見た目じゃない』ってそこらじゅうで言われてるじゃない。」

「っかぁ〜・・・月並みな言葉っスねぇ。ま、確かに中身がイイのは大事っスけど・・・見た目もおろそかにしちゃいかんっスよ。内容は薄いけど、キレイで軽くて、各コーナーが整理されてて見やすいHPと、内容はイイけど、汚くて重くて、ゴチャゴチャしてて見にくく訳が分からんHP、どっち行きたいっスか?」

「ソレは何かちょっと違わない?」

「そうっスか?・・・とにかく、姐さんはお2人のドコが気に入らんのスか?」

「性格ー。どっちも。ナッシーは今更言う必要ないし、モノクロはやたらとひっついてくるわ、うっとおしいわ、手間かかるわ・・・」

「えー?あの2人の性格、かンなりイカすと思うっスけどねぇ。実際、あの性格で投票じゃポイント稼いでるんスよ?他人の個性悪く言っちゃいかんスよ。」

「イヤなんだから、しょうがないじゃないの。」

「某宗教か何かであったヤツっスけどね・・・えーと・・・『生まれてから今まで一度も悪いコトをしてない者だけが、この悪人に石を投げよ』みたいな?他人に文句言えるほどの善人が、この世にいるワケないっス。」

「うっるさいわねー!私は別にそーゆー宗教に入ってるんじゃないんだから!それに、善人しか人に文句言えないんだったら、世の中無法者だらけになるっつーの!」

「はっ、はいっス!ちょっと出過ぎたコト言っちゃいましたっス!」

ワドルディは「気を付け」の姿勢をとります。が、大して変わりません。

「・・・で、姐さん。カービィファイブメンバーでしたら、誰がイイ感じっスか?」

「えーとねー・・・ソーくん?フツーだし、真面目っぽいし。わりと頼りになりそーじゃない?」

「ははー、無難な辺りっスね。」

ワドルディは、ソービィを思わす澄んだ青色の空を見上げます。

「ソービィさん・・・大丈夫っスかね・・・」

 

「はぁーい、皆さん注目ー♪カイムが、ナゾナゾ出しまーす♪」

青い顔をますます青くしたソービィが、重いため息を吐き出します。

「おおっ、何、何?カレー関係?」

「ひーみつぅー♪ではでは、問題!じゃかじゃーん!」

ソービィは水に浸かった様な速度でナックルジョーの方へ顔を向けます。

「ジョー・・・止めてくれないの?さっきからずっと、あんなテンションなんだけど・・・」

「めんどくさい。」

「・・・そーでしょうね・・・」

ソービィは再びカイム達の方へ顔を向けました。

「あつかましくて、自分勝手でジコチューな奥さんの名前は?」

「・・・何だぁ、カレーじゃないのかぁ・・・んーとね・・・暴れん坊マダム?」

「そりゃー、わかんない人にはトコトンわかんないネタじゃない。ぶぶー♪はっずれー♪」

「ちぇ。答え、何ぃ?」

「ソチラのお2人サマはー?」

無言とため息の返事が返ってきます。

「・・・コレコレー♪だーれもわかんなくてさ、自分が答え言う瞬間がゾクゾクなんだよねー♪」

「さっさと言ってよ。具にしちゃうよ?」

「何気に怖いね♪じゃ、あんさー♪傍若夫人♪」

ざざーん・・・

潮風が吹き、ナカナカにさわやかな雰囲気のはずなのですが、どうも空気が違います。ソービィは鳥肌と汗を器用に両方出しながら、思いました。

「・・・・・・(コレコレ・・・この答えのサブさがツラツラなんだよ・・・)」

「傍若夫人て、誰?カレー、好き?」

「え・・・いや、あのー・・・うーん。冗談が通じないと、けっこーツラいなー♪」

カイムは全然辛くなさそうな表情をしながら、言いました。

「・・・あ、そーぉだ♪『王様ゲーム』しよー♪割り箸、2組持ってるし♪」

カイムはどこからか割り箸を取り出すと、パキパキとキレイに割ります。そして端の方に何かをカリカリと書き込みました。

「高くーん。高くんが持ってくれない?僕さー、手ぇ透けてるから♪」

「いいよー。えーと、『1』と『2』と『3』と『K』ってのがあるね。・・・あ、そー言えば・・・ボク達って、ソーちゃん以外は頭文字に『K』が付くね。」

「ふぇ?ナックルジョーって頭文字『N』じゃないの?」

「ナックルのスペルは『knuckle』だ。」

「へー♪スペルと発音が全然違うね〜♪ひねくれてるなぁ♪」

「ソーちゃんだけ、仲間はずれだね。」

「はっずれー♪」

「ぅるっさいなぁ!そんなコト、どーでもいいでしょー!」

「ソーちゃん、怒ってるよ。」

「意外と気にするタイプなんだねー♪」

「箸取るよ!」

ソービィはキービィが束ねている割り箸へ手をのばします・・・が、寸前で止めました。

「・・・・・・(・・・『王様ゲーム』・・・?あの?王様になった人の言うコトは何でも聞かなきゃならない、あの?・・・ちょっと待ってよ・・・今のメンバー・・・)」

ソービィはちら、と視線を回しました。

「・・・・・・(きびりんとジョーとカイム・・・このメンバーで『王様ゲーム』を・・・?)」

今更ながら、ソービィの背中に寒気が走ります。

「・・・・・・(・・・ヤバい。ヤバい、ヤバい、ヤバいっての!こんなメンバーで『王様ゲーム』!?ムチャな!ボクはともかく、他の3人・・・!)」

〜ソービィによるキャラクター考察〜

@)きびりんの場合

危険度はソコソコ。
王様になったとしても、9割方カレー関係の命令しかしてこないと思う。とゆーか、10割かも。
辛い(ツラじゃないよ。カラだよ)のがキツそーだけど、頼めば甘口にしてくれるかもしれないし・・・とにかく、比較的危害が少ないはず。性格悪くないし。

A)ジョーの場合

危険度、上の下。
性格アレだけど・・・こーゆー興味ないコトには極度の面倒くさがり屋っぷりを発揮してくれると思う。もし王様になっても適当に「じゃ、3回跳べ。」とか。・・・まぁ、キッツい命令かましてくる可能性もないコトはないけど・・・100%危険ってワケじゃあない・・・よなぁ・・・たぶん。

B)カイムの場合

危険度、グラフからはみ出し。
文句ナシにこのメンバー1の危険キャラ。絶対、王様にしたくないタイプ。興味本位で何でも命令してきそう!んで、絶対にこっちが困るよーなコトを命令する!そして、大いに楽しむ!つーか、言い出しっぺだし!
一番、立場を利用しそうだなぁ・・・。

「ソーちゃん?取らないの?」

「・・・・・・・・・あ?・・・あぁ!はい、はい・・・(とりあえず、ボクが『K』を引くのが一番安全・・・確率は25%か・・・)」

ソービィは後に、この時の鼓動が口の中で反響しまくったと言ったそうです。

「じゃ・・・コレ・・・」

「はいはーい♪僕、コレー♪」

「お前、割り箸取る時ですら、騒がしいんだな。」

「まぁねー♪・・・きゃーっ♪当たったよ〜♪僕、王様だってぇ♪」

「・・・む?ぉおっ!?ソーちゃん、何崩れ落ちてんのさ!?」

「あは・・・あはははは・・・」

「顔が青いよ、ソーちゃん!」

「なぁに・・・元からだもん・・・元から・・・」

「・・・そだね。」

カイムはその場で割り箸を振り回しながらくるくる踊っています。

「あぁーっはっはっはっはっはーっ♪今から、僕が王様ぁー♪I’m a King of the world!下々の者ーっ!従え、従えぇーっ♪」

どごんっ

ナックルジョーは一瞬でカイムに足払いを喰らわせて倒し、さらに頭を空き缶つぶしの様に何度もげしげしと踏みつけます。

「誰が王様になろーと知ったコトじゃねーが、俺より上に立っている様な発言は気にくわねぇ。・・・・・・誰が、下々の者だって?誰が・・・」

「あいたっ、あいたっ!やめて、やめて、ごめんなさぁーぃっ!ちょーっと調子に乗っちゃったー!」

キービィとソービィは見慣れているはずの光景を呆然と見ています。

「王様より強いねぇ・・・」

「・・・暴君?」


←39話 41話→