再興会は、不受不施を宗旨とする派のお寺だけが行っている行事です。「そうです。」「えっ、そうですか。」あなたはどちらですか。
私は,後者です。(だったのです。)
今から約65年前,再興会に行くといって、大苅田池の側を通り峠を越え、山越えをして稗田のお寺へ連れて行ってもらいました。私の住む集落は 当時60軒ほど家があり,その内の20軒ほどが正妙寺の信徒でした。他の40軒は別のお寺でした。
お寺の多々ある行事の中で、再興会以外の行事はほとんど記憶にありませんが,再興会だけはよく覚えています.子供にとってとても楽しいことがあったのだと思います。
他のお寺でも行事は似かよっており、同じように再興会がありました。したがって、どこのお寺でも再興会があると思っていました。
実は、集落のほぼすべてが不受不施の家で、正妙寺信徒以外は、不受不施日蓮講門宗(講門派)の家でした。この限られたエリア内での生活環境が、私に勘違いをさせていたのです。
では、なぜ再興会が行われるようになったのでしょうか。
事の起こりは、1595年太閤秀吉の千僧供養に際し、京都妙覚寺の日奥聖人が日蓮大聖人の教えである不受不施義を主張し出仕を拒否したことから始まります。秀吉から弾圧され、その後、徳川家康により1665年から不受不施派の本格的な禁制化が始まりました。不受不施派の僧俗(僧と俗世間の人)は潜伏へと入っていったのです。
そして、激しい弾圧に耐えた不受不施派の信徒は、211年の時を経て1876年(明治9年)明治政府により再興を許可されたのです。
(詳しくは、正妙寺だより令和6年2月号又は正妙寺ホームページをご覧ください。)
再興会は不受不施派にとっての記念会(え)です。信徒の皆様には再興会の意義をご理解の上、ご家族を始め多くの皆様に広めていただくとともにご参拝くださいますようお願いいたします。 筆頭総代 池本耕治
お経シリーズ⑬
陀羅尼品第二十六
正妙寺だより2月号で「お焚き上げと呪文」について掲載しました。この呪文は陀羅尼品(だらにほん)にあり、法華経に説かれる教えの一つで,諸仏や菩薩が衆生を守るためにとなえる梵語の呪文です。
ここでは、陀羅尼品の呪文を含む経文にどのような教えが描かれているのか紹介します。 (現代語訳は直訳です。)

その時に薬王菩薩は、すぐに座から立ち上って右の肩をあらわにして、仏
世尊。若し仏法に帰依した男子や女子で、法華経の教えをよく受持している者がいるなら、若しくは経の読みに精通し、若しくは経巻を書写するなら、どれだけの福を得るのでしょうか。」

仏は、薬王菩薩にお告げになった。
「若し仏法に帰依した男子や女子がいて、八百万億、那由佗(大変多い)、恒河沙(ガンジス河の砂の数)に等しい諸仏を供養したとする。
おまえはその意味が分かるか。その得るところの福は、多いか否か。」
「甚だ多いでしょう、世尊。」

仏は言われた。
「若しも、仏法に帰依した男子や女子が、よくこの経に於いて、一四句偈を受持し、経の読みに精通し、意味を理解し、説かれた通りに修行
したとしたら、その功徳は甚だ多いのだ。」

その時に、薬王菩薩は、仏に申し上げた。
「世尊、私は今、仏法を説く者に陀羅尼呪を与えます。それによって、これを守護いたします。」
即ち次のような呪文を説いた。
(以下、薬王菩薩陀羅尼呪「あーにーまーにーまーねーまーまーねー・・・・・・」省略。正妙寺だより三月号参照)