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正妙寺は、岡山県赤磐市にある日蓮宗不受不施派のお寺です。

TEL.086-995-0575

〒709-0736 岡山県赤磐市稗田248-1

★★★★★ 今月の正妙寺だより

シリーズ お経③

 四十五字法体(しじゅうごじほったい)
 
この文は、日蓮大聖人の観心本尊抄の一節で「四十五の法体(ほったい)」といって肝心な御文章です。私たちが成仏できる元を示されたありがたいものです。
    
    
  

    
(以下、意訳です。)
 
 今、本時、すなわち法華経本門の寿量品に説かれている久遠実成の本仏釈尊が悟りの立場に立って見た娑婆世界は、「争い、病気や飢餓」の小の三災、「火災、水災、風災」の大の三災もなく、成・住・壊・空の四劫の移り変わりも超えた常住の浄土です。
 本仏釈尊は、過去の世に入滅されたこともなく、未来の世にも出生されることもなく、常にこの世界にあって法を説いているのです。仏の教化(法を説いて衆生を善道に導くこと)を受ける私たちも釈尊と同じになれるのです。
 このことこそ自己の心に三千の法界を具えているということであり、五陰(ごおん)世間、衆生世間、国土世間という三種の世間を具えているということであります。

     

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【用語解説】
 娑婆世界=「娑婆」とは梵語のサハーの音写で「忍」という意。釈尊が教化するこの世界のこと。三毒(貧・瞋・痴の三種の煩悩)や、五趣(地獄・餓鬼・畜生・人間・天の五種の衆生)の穢れが多く集まっているところから穢土という。あるいは、この世界の衆生には内に煩悩があり、外には風雨寒暑等があって、非常な苦しみに耐え忍ばなければならない故に忍土という。

 四劫=成劫(世界成立)住劫(住在) 壊劫(壊滅)空劫(空無)

 三種の世間=五陰世間(色陰・受陰・想陰・行陰・識陰の五陰からなる世界)
  衆生世間(五陰で構成された衆生からなる世界)
  国土世間(衆生の住む自然環境としての世界)

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高祖会(こうそえ)
 高祖日蓮大聖人が亡くなられた日は弘安5五年10月13日(西暦1282年11月21日)です。信徒が集まって法要(高祖会)を営みます。
 日蓮大聖人は今からおよそ七百年前に今の千葉県鴨川市小湊で生まれました。十二歳の時千光山清澄寺という天台宗の道善坊の弟子となり、十六歳の時出家し蓮長という法号をもらいました。
 三十二歳の時、色々の教えがある中で仏教が一番優れており、その仏教の中で最後に説かれた法華経にお釈迦様の本当の考えが説かれてあること、その法華経も寿量品第十六の中に説かれてある南無妙法蓮華経の「お題目の宗旨」が末法 (お釈迦様が亡くなって二千年を過ぎた末の世で人々の心が大変悪くなり正しい法を信じなくなった時代)の人を救う教えであることを覚りました。
 日蓮大聖人が生まれた時代は、お釈迦様が亡くなって二千五百年ほど過ぎた時代で、お題目の宗旨が弘まらなければならない時代でした。このお題目は、お釈迦様が第一の弟子である上行菩薩にお伝えになって、「末法になったならばこれを弘めて人々を救ってくれるように」と頼みました。日蓮大聖人の時代には上行菩薩が出て来るはずです。このような時代に日蓮大聖人はお題目を覚り、これを弘めようとしたことから、日蓮大聖人は上行菩薩の生まれかわりといえる人です。
 日蓮大聖人は、お釈迦様のお言葉通りにお題目の宗旨を弘めようと決心しました。建長5年清澄山にかえり、朝日の森で立宗宣言をし、宗旨を開かれました。

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