平成3年2月、第1号が御先師ならびに担当者の大変なご尽力により発刊されて以来35年が経過し、記念すべき三百号を信徒の皆様にお届けできることになりました。当時の事を知る者の一人として、その一端をご紹介して、その御苦労に感謝の意を表し、信徒皆様の信仰増進の一助となれば望外の幸いです。
さて、私は平成12年から正妙寺で修行をしていましたが、当時「正妙寺だより」はガリ版・手書き・ワープロで原稿を作り、今で言えば家庭用のコピー機で印刷して皆様のところへ配布するという作業をしていて、毎月五日の締め切りにやっと間に合わせるという状況でした。出来上がったものは、祖山
妙覚寺・法泉寺・その他末寺へ配布されました。
当時、広報誌を発行している寺院は正妙寺しかなく、内容は、不受不施派の歴史・各種法要の内容・行事・信仰の心構え・法務係・信徒からの投稿等多岐にわたり、非常に有意義な内容になっていました。
私たち信徒一同は、これまで述べてきたように、各先輩のご苦労に対し深甚なる感謝を捧げるとともに、なお一層の信仰心を向上させて行こうではありませんか。
入道 遠 藤 光 澄
正妙寺だより第1号 平成3年2月1日発行
お経シリーズ⑬
陀羅尼品第二十六 その5
正妙寺だより2月号で「お焚き上げと呪文」について掲載しました。この呪文は陀羅尼品(だらにほん)にあり、法華経に説かれる教えの一つで,諸仏や菩薩が衆生を守るためにとなえる梵語の呪文です。
(前号からのつづき 現代語訳は真読の直訳です。)
羅刹女(らせつにょ)の陀羅尼呪
羅刹女とは女の鬼神のことで、十人の鬼神がいます。
十羅刹女(じゅう・らせつにょ)といい、その母が鬼子母神(きしもじん)です。
それぞれが色々な「恐ろしさ」を持つ鬼神ですが、法華経行者を守護すると誓いを立てています。

その時に羅刹女たちがいました。一人は藍婆(らんば)、二人目は毗藍婆(びらんば)、三人目は曲歯(こくし)、四人目は華歯(けし)、五人目は黒歯(こくし)、六人目は多髪(たほつ)、七人目は無厭足(むえんぞく)、八人目は持瓔珞(じようらく)、九人目は皐諦(こうたい)、十人目は奪一切衆生精気(だついっさいしゅじょうしょうけ)です。

この十羅刹女(じゅう・らせつにょ)は、鬼子母とその子及び一族とともに、仏の所に詣でて,声を同じくして仏に申し上げた。
つづく