LOVE2
「世の中にはいろんな人がいる。」つきつめればそれだけ。
「男なんだけどなぜか主婦しています。」という人と私はE-メール交換を始めた。
「主夫は新しい生き方ですね。」 という私に、
「実は私は性同一性障害なんです。最近少しは理解されるようになったけど、まだまだ生理的に
嫌がる方もいらっしゃるので、メル友が本当に私でいいのか、もう一度お返事下さい。」
そのときから、私の全く知らなかった世界が開けていった。
胎内で受精卵が分化して行く段階で、脳が認識する性別と、身体の性別が食い違うことがあるの
だ。そして、思春期を迎えたとき、自分の性に違和感を感じる人になる。
知らなかった!!
心は私と全く同じ女なのに、スカートをはくと奇異の目で見られ、どんなに優秀で大学まで出ても
「おかまバー」に勤めるしかないなんて・・・。
テレビなどで興じている、ニューハーフの中にも、世の中に「普通の女の人」と認めてもらえなくて、
しかたなく、芸能・風俗の世界に入った人がいるなんて・・・。
社会が彼らの感じる性を認め、彼らの好きな服装で私たちと肩を並べて仕事ができる世の中に
できないものか。
それには、民法改正も大事な要素になる。
インターネットの普及は性的マイノリティ(少数者)の人々に、明るい未来を約束していると思う。
いままで、「性」のことは個人的レベルで扱われ、恥ずかしいこととして、人にはうち明けられずに、
闇に葬られてきた。同じような悩みの人がいることも、わからずに、みんな孤立していた。
そんな時代はもう終わりにしたい。
私の近くにもいる性的マイノリティの方々へ。
これからは、インターネット上で、同じ悩みの人と知り合え、団結できる時代です。
ひとりぼっちじゃありませんよ。
そして、世界にむけて、自分たちの気持ちを発信してください。
みんな知らないだけなんです。教えてあげましょう。教えて下さい。
そして勇気をもってカミングアウトしてください。
私たちの近くに出てきてください。
「いろんな人がいるんだね。」そういうことがわかるように。
あなたのカミングアウトを支えられるように、私は私の知り得たことを、ひとりでも多くの人に
伝えていきます。いっしょに肩を並べて生きていきましょう。
だれでも、何かにおいては少数者です。
みんなどこか違うのですから。それが魅力なんですからね。
専門家のアドバイス=「人間と性」教育研究協議会:安達倭雅子さんの記事より