さようなら 矢掛〜高梁線 

矢掛〜高梁線の走行シーンなどです。

高梁市玉川町内の中心部を走行しています。
最終日の朝の便です。
玉川橋を渡っているP-MR112Dです。
撮影は廃止の前々日なのですが、この日は運行予定のRBが故障して急遽、井笠から借り入れ中(移籍か?)のMRで運行されました。
高梁バスターミナルで待機中のMRです。もうこの光景も過去のものとなってしまいました。
何と大型ショートLT(!?)の高梁駅行です・・・というのはウソで運転手さんの特別な計らいで高梁駅行きのコマを出していただきました。
実際にはLTが高梁線に運用されたことは無いそうです。

かくして2004年9月30日をもって矢掛〜高梁線は廃止されてしまいました。代替輸送機関として翌10月1日より、高梁市内分については乗合タクシーが運行されるようですが、バスのお客さんや地元の方々から話を聞くと、運賃が高いとか、その都度前もって呼ばないといけないから面倒だとか、あまり期待できないといった意見が運行前から聞こえてきています。このままでは代替の乗合タクシーは短命に終わるかもしれません。
運転手さんの話では美星町宇戸谷付近から高梁市内の病院へ週に2,3日透析をうけるためにバスを利用しているお客さんもいるようです。しかし、美星町宇戸谷地区から高梁市内への代替交通機関はタクシー利用しか選択肢がなく、かなりの負担が強いられることになります。このお客さんにとっては高梁線は生活どころか命をのせて走っていたと言っても過言ではないと思います。運転手さんもかなり心配されていました。
だからといって一度なくなったバス路線が復活することはまずありえないでしょう。来年には美星町の合併も控えており、北振バスの路線再編も十分考えられると思います。高梁線のようなことにならないよう、行政はもちろんのこと、運行事業者、そして利用客もよくよく考えて取り組まなければならない課題であります。無くなってからでは手遅れです。
しかし、公共事業の箱物を作ることを思えばバス路線維持なんて安いもんだと思うのですが・・・平成の大合併が結果的に弱者イジメをしているように思うのは気のせいでしょうか???

なお、この場をお借りしまして、今回の取材・撮影にご協力下さいました北振バスの運転手さま、ならびに社員の皆々様に厚く御礼を申し上げます。

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