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過去のブログ(2012年11月)

2012年11月29日 無料のインフルエンザ予防注射

 今日、無料のインフルエンザ予防注射を受けてきた。アメリカでは、自治体が無料で予防注射を打ってくれるところが少なくないようです。日本だと、保険が効かず3千円以上するところが多いので助かります。ちなみに、アメリカにおける予防注射1回分の病院への納入価格は千円前後です。
     ⇒ アメリカにおける予防注射の納入価格一覧はこちら



2012年11月24日 感謝祭とウォルマート

 11月22日(第4木曜日)は感謝祭だった。感謝祭は、アメリカに移民した人々が、先住民の人たちに現地の作物を教えてもらい、翌年、それが収穫できたことを感謝するためにおこなわれた饗応を起源としている。アメリカでは、ビッグ3をはじめ感謝祭から4連休の会社が多く、感謝祭当日は、家族全員が集まって食事をすることがならわしとなっている。マンハッタンなど催しのある地域を除き、感謝祭当日は多くの店が休みとなり、街は日本の元日のように静かになる。
 そして感謝祭の翌日(金曜日)から全国的なバーゲンが始まる。アメリカでは、この時期に多くの小売店が黒字に転換することからブラック・フライデーとよく言われる。

 ところで今年の感謝祭のニュースでは、ウォルマートに対しておこなわれた抗議行動がよく取り上げられていた。ウォルマートは、従業員数150万人以上の世界最大の小売企業だが、労働者とりわけパート労働者の賃金、福利水準については多くの批判がなされている。最近は、需要に応じて従業員数をリアルタイムで調節するため、パート労働者の労働時間が非常に不安定かつ短いものにされ(柔軟性を高めるため多くのパート労働者を手元においておく必要があるため)、生活に困る人が出てきているとの指摘もされている。今年の感謝祭前後には、多くの店舗で、こうした状況の改善を求めて抗議行動(一部で出勤拒否)がおこなわれ、それが全国メディアで大きく取り上げられていた。


2012年11月23日 ボブ・ディラン

 この間、ボブ・ディランのコンサートに行ってきた。予想通り私より年配の人が多かったが、若い人も多かったのは意外だった。風に吹かれてなど多くの曲が現代風にアレンジされ、若い人が歌に合わせてノリノリで踊るのには少し感動した。
 しかしもっと驚いたのは時間である。火曜というのに、7時半から前座の演奏がはじまって、本人が登場したのは9時過ぎ。コンサートが終わったのは午後11時だった。隣にいた中年のフランス人カップルは前座の演奏が終わったところで帰ってしまったが、逆に9時ごろ来る観客も少なくなく、アメリカのナイトライフの充実ぶりにはまったく脱帽である。
 そういえば、この間行った国際古本市も、初日は金曜の5時からの開始で、会場にはバーが設置され、多くの人がビール片手に古本を見て回っていた。日本にくらべてアメリカは、夕方以降の商業、娯楽活動が活発な感じがする。これは定時で仕事が終わることが多いからではないかと思われる。この点は日本も見習って、消費喚起につなげて欲しいところである。


2012年11月8日 大統領選挙と初雪



 大統領選挙は、事前の調査結果どおりオバマ氏の再選となった。選挙前日、FOXニュースでブッシュ政権の黒幕と言われたカール・ローブ(ロムニーの選対責任者)が大差でロムニーが勝つと予測していたが、まったく当たらなかった。カール・ローブは、選挙当日にオバマ当確が出てからも、(オバマ勝利とされたオハイオ州などで)これから共和党の地盤が強い郡で票が開くので当確はおかしいと述べて、恥の上塗りをしていたのが印象的だった。
 現職大統領の再選ということで、いまアメリカには大きな変化への期待というものはない。多くのアメリカ人は、景気や雇用が大きく改善(変化)してほしいと考えているが、選挙では「新自由主義」的な方向に大きく舵を切ることよりも、穏健な現状維持を選んだ。日本では現状への不満からとにかく変化を求める心情が強く、次回の選挙で政治状況が大きく変化しそうなのとは対照的である。

 ところで大統領選挙(6日)の翌日、ボストンで初雪があった。昨年は暖冬であまり雪が降らなかったということだが、今年は厳しい冬になりそうな気配である。

 フィナンシャル・タイムズ 「なぜオバマは勝ったのか?」(2012/11/7) 日本語訳

 Republicans' choice: fantasy follies or reality-based relevance(2012/11/20) by Guardian



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