７月２９日

　　朝ホテルのインツーリストで今日のヘルシンキまでの切符を受け取ろうとすると、「今ここに無いので夕方取りに来てくれ！」とのこと。仕方なく荷物をホテルに預け、地下鉄でクレムリンに。
　　地上に出ると赤レンガの巨大な建物が建っていた。これが有名なクレムリンかと感激！何かの行列が出来ているので並んでみるとそこがレーニン廟に入るための行列だった。カメラチェックをされ、あると分かると向うの手荷物預り所に持っていって来い！との事。やっとの思いで預かり所を見つけ（場所はクレムリンのゲートの真下です。料金は１５０ｐもした。）、カメラを預けて行列に戻るともうタイムアウト！！見学時間は午後１時まででその１０分前には入場が打ち切られるんです。あきらめてクレムリン内部を見学。幾つかの歴史的寺院が並んでおり、ロシア王朝の中心的存在というのがうなずける。
　　昼食は市内のマクドナルドで済ます。ロシアのマクドは食べ終わった後に自分で片づける習慣が無いのか、みんなそのまま席を立ち、店員が後片付けをしていた。
　　ホテルに戻ってヘルシンキ行きの切符を受け取り、レニングラード駅に向う。昨日ロシア号が到着したヤロスラブリ駅の隣にある駅なのだが、そこと比べて近代的な雰囲気がする。
　　２２：１５私の乗ったトルストイ号は定刻にレニングラード駅を後にした。ロシア号に比べて乗客が少ないのか４人部屋に２人しかいなかった。
　　

７月３０日

　　朝方サンクトペテルブルク近郊の貨物線を通過！この列車はサンクトペテルブルクには寄らずにヘルシンキに直行する。ロシア側国境駅でしばし停車。旅行者か？と聞かれただけで荷物の中見のチェック無しだった。同室のロシア人はチェチェン出身だったらしく、荷物の中まで事細かに調べられていた。その後に室内を調べられた後、係員は立ち去った。列車はロシア・フィンランド国境区間を徐行しながら進んでいった。
　　フィンランドに入ると、今まで堅苦しかったことが一度に吹き飛んだようだ。英語が通じる上に、自由なお国柄だ。隣のロシア人も”パラダイスだ！！”とはしゃいでいた。沿線の家々もロシアにあった薄汚いものではなく、カラフルないかにも北欧らしい建物に変わった。並行する道路を走る車もヨーロッパ車だ！国境一つでこんなにも生活環境が変わるものかと驚いた。
　　ヘルシンキに１１：３０定刻到着。ストックホルム行きのシリヤライン出港までの時間、市内観光（といっても大聖堂だけだったが・・・）をする。シリヤラインターミナルまでトラムで行き、乗船を待つ。
　　一歩船内に入ると、船の中とは思えない空間だった。吹き抜けの天井にずらりと並んだショッピングアーケード。まさに豪華客船だ。私の部屋は最も船底の船室だ。しかし設備は整っており、窓はないもののフロントに通じる電話、トイレ、シャワー完備だった。たった１晩だけなのでこの部屋で十分だ。今晩はパールハーバーの上映会があるという。

７月３１日

　　私の乗ったシリヤセレナーデ号は小島の間を縫ってバルト海を航行している。ストックホルムに着く前にストックホルム市内の地下鉄、バスが乗り放題で、主要施設の入場料もセットになったストックホルムカードを買っておく。このカードがあればストックホルム到着後地下鉄で市内中心部に出る際に早速使えて便利だ。
　　ストックホルム中央駅でここまで一緒に来た阿部さんと旅の無事を祈って別れる。市庁舎、王宮と定番の観光コースを回る。市庁舎の塔の上へは長い階段で登るのは少々しんどいが、登った後の眺めはぐるり３６０度見渡せてお勧めです。鉄道ファンの方は中央駅を出た列車が俯瞰で見え、絶好の撮影ポイントですよ。
　　中央駅にある”オリエントエクスプレッセン”というオリエント急行の食堂車を流用したレストランで食事を済ませ、地下鉄で今日の宿泊先の”Ｗｉｎ　Ｓｏｌｎａ”ヘ向う。

８月１日

　　中央駅８：１５のＸ２０００コペンハーゲン行きに乗り込む。プレミアファーストクラスで予約したのだが、朝食が他のものと比べてよかっただけで期待したほどではなかった。列車は時速２００ｋｍで快走する。マルメの手前でカストロップ大橋に通じる新線に入る。コペンハーゲン空港駅に停車した後、コペンハーゲン中央駅に到着。
　　市内の骨董屋の並ぶ路地を歩いていると、ロイヤルコペンハーゲンの１９７３年のもの（絵柄がＳＬ）を発見！日本で買うのより安かったので土産に購入！
　　コペンハーゲンからＥＮ４８３　H.C.アンデルセン号でミュンヘンへ向う。