国際ふぉ〜らむ |
南の島で思ったこと
岡本 久美
ゴールデンウィークを利用して南太平洋の島国ヴァヌアツへ行った。非常に静かな所という印象を持った。
なぜだろう。一国の首都のメインストリートなのに道路の舗装はぼこぼこ。飛行機の搭乗券は手書き。私が訪ねた村には、舗装道路がない。テレビも電話もコンピュータも見かけない。何しろ電灯がない。水洗トイレもない。日本ではごく当たり前に見かける物が、ない。
でも、「ある」のだ。いっぱい。そこら辺の木を見上げると果物がなっている。道を歩けばココナツが落ちている。オパールのような海。熱帯魚の群れ。星空。闇。静寂。祈り。澄んだ空気。貨幣経済に翻弄されない人々。何と豊かなのだろう。
発展途上国=貧困、ではないことを痛感した。経済指標や教育水準で計れば、確かに貧しいのかもしれない。でも貧しくて困っているようには見えなかった。ほんの数日滞在しただけだったが、スラム街、物乞い、ホームレス、それらしき人を見かけなかった。また、私は絶対にジャップではなかった。
ただひとつ、危機を感じた。ココナツの皮をそこら辺に投げる。果物は実だけ食べたら種は、ぽい。料理のときに出るごみは草の茂みに投げておく。それでいいのだ。生ゴミの量は豚や鶏などを介して十分土に帰る量だから。でも、交易が盛んになると外からいろいろなものが入ってくる。スナック菓子の袋、ジュースの瓶、缶詰の缶。ココナツの皮と同じ「ぽい」であるが、環境におよぼす影響は大きく異なる。刹那的な生活の便利さだけを手に入れると、とんでもない代償を払わなければならなくなるということを知ってほしい。想像したくないが、私の持って行ったピアニカも一歩間違えば厄介なごみである。物や生産する技術も大切だが、生活の基盤である自然を守ることについて、手遅れにならないうちに対策を立てておきたいものだ。こういった分野での協力は過干渉になるくらいしてもいいと思う。
美しい海と柔和で穏やかな人々を守りたい。ヴァヌアツの海がいつまでもオパール色であることを心から願っている。
Sさんからの便り
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朝鮮杉(あけぼの杉)の由来
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春の親睦会「国際交流野外パーティーin和気山」
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