8月21日、今年も「世界と語ろう」の日がやってきました。
毎年照りつける日差しの中でこの日を迎えていたのに、朝の天気はなんだかどんよりとあやしい雰囲気です。「お天気大丈夫かなあ」と一抹の不安を抱きながら、ひたすら北に向けてくねくね道を走りました。
今年の舞台は鏡野町越畑、泉山の懐にある静かな山里です。午前11時前、準備のためにスタッフのみんなや資材を積んだトラックが次々にみのり山荘に到着し、にわかに活気づいてきました。早速みんなで取りかかった仕事は盛りだくさんでしたが、そこは昨年の電気なし、電話なし、おまけに五右衛門風呂という「サバイバル」な状況を乗り切ったスタッフの事、わいわいと、かつ手際よくこなしていったのでした。
午後1時45分、バスが到着し、会場は一気に国際色あふれる雰囲気に包まれます。開会式、そして班ごとのオリエンテーションと、開会行事は順調に進行。初めての参加者が多かったにもかかわらず、どの班もすでに和やかなムードで、これからの盛り上がりを大いに期待しながらクイズラリーへ・・・のはずだったのですが、天気はいよいよあやしくなり、ついに雨が落ちはじめました。結局、前半は屋内で豪華賞品(!?)つきゲームで大いに盛り上がり、少し雨が治まった後半、近くの滝までみんなで楽しく散策しました。
そして参加者、スタッフ入り交じってバーベキューの夕食の準備。炭火をおこしたり、材料を切ったりと、ここでは準備の段階からみんなが主役です。男性陣も台所に入り、鮮やかな包丁さばきを披露していたのが印象的でした。バーベキューはビーフ入りと、ハラルチキンとシーフード入りの二種類でした。お肉のあとはこれも例によって焼きそばタイムでしたが、何処からか職人はだしの人も登場し、あっという間にみんな平らげてしまいました。こうして、多くの言語が自然に飛びかい、初対面の人たちもごく当たり前に受け入れられるという、いつもの交流会のバーベキュー風景が、今回も展開されたのでした。 ところが、食事も終わりにさしかかった頃、またまた雨が降り始めてしまい「オレは雨が好きだ!」と外で頑張っていた人もいたものの、ほとんどの人が屋内に引き上げてしまうことに・・・でも、そこでタイミング良く玉置さん一座の登場です。一段とグレードアップしたフォルクローレの演奏に一同酔いしれているうちに、いつしか雨も上がり、無事楽しいスイカ割りをとり行なうことができたのでした。
宿泊はみのり山荘と、田舎情緒あふれる国際交流ヴィラです。津山の熱帯夜からは想像もつかない涼しさの中で、それぞれの宿舎に到着したあとは、まさに何でもあり、という感じでした。英語で熱く語る人たち、ゲームで盛り上がるグループ、けんけんがくがくの論争を繰り広げる人たち、その他いろいろ面白いこともあったようです(!?)
そして打って代わって快晴の空の下、翌22日を迎えました。「これが昨日だったらよかったのに〜」とみんなで残念がりながらも、このイベントのメイン、ディスカッションが始まりました。今年も昨年同様、予め決まったテーマに沿ってではなく、それぞれの班ごとに自由にテーマを決めるところから討論がスタートしたので、まとまりにくさはあったものの、話題に幅があり、話に積極的に参加しやすかったようです。「男女の役割」「家族制度」「十年後の自分の国はどうなっているか」などが話題に上りました。そして話し合いを続けていくうちに、それぞれの国の現在の実情や、いろんな面での問題点が浮き彫りになってくるといった感じで、どの班も意義ある話し合いになりました。その後ヴィラのグループもみのり山荘に移動し、この会ではもうすっかり定着しつつあるマレーシアカレーをみんなで準備し、舌鼓を打ちました。そして閉会式があり、名残を惜しみながらも、全員スマイルで集合写真をパチリ。バスに乗り込んでゆくときはまさに握手のあらしで、いつものことながら「またお会いしましょう」の声が飛びかっていました。
みんな同じ地球に住む人間であり、国籍や文化、言葉の壁を越えて、いつまでも友達でいたいし、そうなることは可能であるという気持ちを強めた2日間でした。また、いろんな個性を排除することなく広い気持ちで受け入れてゆくという、私たちの会のカラーを大切にしてゆきたいと改めて思いました。
最後になってしまいましたが、このイベントを成功に導いてくれた11ヵ国からの参加者の皆さん、どうもありがとうございました。そして、こまやかな面からサポートしてくださったり、開・閉会式ですてきなあいさつを頂いた地元の皆さんにも、心より感謝したいと思います。
参加者アンケートより
☆日本文化を含む異文化を知る良いきっかけになった。
☆県北でこのような国際的な活動があることに少し驚きを
感じた。県南からでも時間があればどんどん参加したい。
☆毎回パワフルな皆さんに驚かされる。
☆できればもう少し長く(3〜4日ぐらい)いたかった。
☆通訳が不十分なところがあった。
☆トイレは男女別に分けて欲しかった。
☆スポーツも取り入れたら良いと思う。
☆名前がなかなか覚えにくいので、ネームカードはでき
ればニックネームにしてもらえたらと思う。