国際ふぉ〜らむ |
アフリカ青年がやってくる!
国際交流事業団の青年招へい事業で来日するアフリカ仏語圏の保健衛生関係者26名を津山と世界を結ぶ会が受け入れます。期間は11月24日(水)〜12月2日(木)の8泊9日です。今回は保健衛生の関係者なので、グリーンヒルズのリージョンセンターで保健フォーラムをしたり(同時通訳の予定)、開館直前の新しい中央病院を見学させてもらう予定です。ホームステイは11月26日(金)夕方から28日(日)夕方までの2泊3日です。ホストファミリーを希望される方は会長村上まで連絡してください(FAX 0868-23-5102)。なおスタッフも募集しています。
《地方分野別プログラムの予定》
11月24日(水) 岡山駅→瀬戸大橋→津山 (夜)オリエンテーション (泊)鶴山ホテル
25日(木) 自主研修、市長表敬 (夜)歓迎会
26日(金) 中央病院
27日(土) ホームステイ
28日(日) ホームステイ
29日(月) 自主研修 (夜)交流の夕べ
30日(火) 大崎小学校、保健所
12月1日(水) あすなろ園
2日(木) 津山発
武士の情けとトルコ人
村上 育子
トルコ人にも“武士の情け”がありました。ユーラシア大陸の果ての国でそれを実感できて満足です。 7月のTÖMER(語学学校)は、私にとっていよいよ最後の修了コース。ところが時期が時期だけに、生徒の多くは帰省したり休暇に出かけたり。その結果かどうか、わがクラスの生徒は6人中4人も日本人がいました。“夏は休暇を取るもの”という感覚に乏しい日本人の姿が浮かび上がってきます。あとの2人は中国人とイラン人でしたが、さすがにこの時期通ってくるだけあって、どちらも真面目で勤勉な方たちです。かくして我がクラスはとても熱心なクラスとなりました。 まず休まない、宿題は必ずやってくる、作文は毎日とはいかなくても週に2〜3回は必ず書く、さらに自主的な学習会に取り組む人もいました。暑い季節の集中コースに敢えて参加しているだけあって皆やる気は十分といったところでしょうか。合い言葉は「皆一緒に修了を」でした。 それでも哀しきかな、皆の実力は五十歩百歩で今一歩。暑い中でのたった一ヶ月、上級コースとしては時間不足です。我々日本人は授業の後いつも一緒に昼食を食べながら、愚痴ったり励ましあったりでした。(何となく受験生の姿がだぶります。)トルコ語の会話力には役立ちませんがストレスの解消にはなっていたことでしょう。でもこれでは終了証に値するだけの実力が十分ついたとは思えません。 そして試験の当日、「これだけやったんだから」で臨んだものの、やはり難しいものでした。TÖMERのテストは6種類(文法、読解、聞き取り、会話、ヒヤリング、作文)あって、どの科目でも6割以上とらなければなりません。この日とりわけ難しかったのが読解の問題で、残り時間をにらみながら皆真っ青になって取り組んでいました。すると監督の先生は我々を哀れに思ったのか、全員に貴重なアドヴァイス(それは限りなく解答に近いもの?!)を与えてくれたのです。あれがなければ多分皆同じコースをもう一度やっていたことでしょう。 さていよいよ発表。全員“合格”の文字を見たときはさすがに興奮しました。改めて受験生の気持ちが解りました。後で聞くに、監督の先生曰く「君たちは勤勉だったからね。」とのこと。おお、私たちは“武士の情け”という言葉を思い出しました。合格できたことは勿論うれしかったけれど、勤勉さを評価してもらえたこともうれしいことでした。きっと本当のトルコ語の勉強はこれからなのだろうし、日本人が美徳とする“真面目、勤勉”でいつでもうまくいくとは思わないけれど、一生懸命が通じるっていいですね。 |
稲刈りしながら地球環境を考える
岡本 俊則
バックナンバー(1999/7月号)